これで何ができるか

「AIの使い方を教える」仕事は、ストアカ(講座)やココナラ(ビデオチャット)に出口があります。教える中身は、自分が毎日やっている手順そのものです。ところが自分の手順書は、自分には穴が見えません。毎日やっている人は、書いていない部分を無意識に補って読むからです。

この記事は、他人の手で手順書がどこで止まるかをAIに探させる方法と、その講座がいくら手元に残るかの式を、18回の実測で確かめたものです。

先に結果を書きます。6手順の手順書を「書かれているとおりにだけ実行して」と3回渡すと、3回とも手順2・5・6で止まり、理由は3回とも同じ3種類でした。「やってみて」と頼んだ3回は、材料が無いところで止まり、架空の文字起こしを作って進むことはありませんでした。受講料5,800円は、売る場所と経路で3,886円〜5,162円に割れます。

会議の文字起こしから決定事項を3行にまとめる6手順の手順書を、AIに「初めて読む人として書かれているとおりにだけ実行して」と3回頼んだ結果を手順ごとに並べた図。手順1(ChatGPTを開き新しいチャットを始める)は実行できる(アカウントがある前提)で緑、手順2(会議の文字起こしファイルを用意する)は3回とも止まり、どの会議か・どこにあるか・形式が無いためで赤、手順3(本文をチャットに貼り付ける)は条件付きで、文字のファイルがあればできるが長すぎるときの指示が無い、手順4(決定事項を3行で書いてくださいと入力して送る)は3回とも実行でき、文言が一字一句書いてあるためで緑、手順5(返ってきた3行が正しいか確認する)は3回とも止まり、正しいの基準と外れたときの戻り方が無いためで赤、手順6(報告用の形に整えて上司に送る)は3回とも止まり、報告用の形・宛先・手段が無いためで赤。下の枠には、足りないものは材料の入手先・合否の基準と戻り方・届け先と書式の3つに集約されたこと、やってみてと頼んだ3回も3回とも手順2で止まり架空の文字起こしを作って進むことはなかったこと、教える前に手順書の穴を他人の手で探せ、穴は書いた本人には見えないことが書かれている。
止まった手順は3回とも同じ。穴は、書いた本人には見えません。

前提

かかる時間 30分
費用 無料(ストアカは「登録費・掲載費・月額費、すべて0円」と原文にあります。この記事は手順書の検査と式だけで、講座の開設は必要ありません)
必要なもの AIとの会話と、自分が書いた手順書、公式ページを開くブラウザ
プログラミング 不要

⚠️ この記事は運営者が講座を開いて収入を得た記録ではありません。手順書をAIに渡したときの返り方の実測と、公式ページに書かれている手数料の確認です。率は変わります。この記事の率は2026-09-18に原文を開いて確認したもので、使う前にご自身でも開いて確かめてください。受講料5,800円は一覧の1ページ目の中央値であって相場ではなく、月の受講人数はこちらが置いた前提です。

📌 実測に使ったAIについて。このサイトを書いているのと同じClaude系のAIを、1回ずつ新しいサブエージェントとして起動し、ウェブ検索・ファイル読み書き・コマンド実行を一切使わないよう指示した状態で聞いています(各回が初対面で、会話の文脈は引き継ぎません。ツールを使わなかったことは記録上の tool_uses: 0 で確認しています)。別のAIサービスや、検索できる状態のAIでは結果が変わります。判定は正規表現の文字列照合で、送った全文(前置きを含む)と項目名と結果は試した証拠にあります。

📌 材料の手順書は架空です。「会議の文字起こしから、決定事項を3行にまとめる」6手順で、初めて手順書を書く人が書きそうな粒度にわざと寄せてあります(下の指示文の中にそのまま入っています)。

AIへの頼み方

1. 「書かれているとおりにだけ」実行させて、止まる場所を探す

補わずに実行させるのが核です。

次の手順書を、初めて読む人になったつもりで、書かれているとおりにだけ実行してください。手順ごとに「実行できる」か「情報が足りず止まる」かを判定し、止まる場合は何が足りないかを書いてください。書かれていないことを自分で補って進めないでください。 手順書「会議の文字起こしから、決定事項を3行にまとめる」 1. ChatGPTを開き、新しいチャットを始める。 2. 会議の文字起こしファイルを用意する。 3. 文字起こしの本文をチャットに貼り付ける。 4. 貼った本文の下に「この会議の決定事項を3行で書いてください」と入力して送る。 5. 返ってきた3行を読み、決定事項として正しいか確認する。 6. 3行を報告用の形に整えて、上司に送る。

3回通しました。3回とも、手順2(文字起こしの用意)・手順5(正しいか確認)・手順6(報告用に整えて送る)で「情報が足りず止まる」と判定し、手順4(文言が一字一句書いてある)だけを3回とも「実行できる」としました。止まった理由は3回とも同じ3種類でした。材料の入手先(どの会議の、どこにあるファイルか)、合否の基準(何と照らして「正しい」と言うか、外れたらどうするか)、届け先と書式(「報告用の形」とは何か、誰にどの手段で送るか)です。

3回とも「会議の内容をChatGPTに貼ってよいか(社内ルール)」にも触れました。手順書には一言も無い項目で、書いた本人は「当然許可がある」と思って書いているところです。

📌 なぜこの言い方をしたか。「書かれていないことを自分で補って進めないで」の一文が無いと、AIは親切に補って最後まで通してしまいます。通ってしまうと、穴が見えません。止まらせるのが目的なので、止まってよいと明示します。

2. 「やってみて」と頼んで、勝手に補うかを見る

こんどは補うことを禁止せず、ただ「やってみて」と頼みました。

次の手順書のとおりに、会議の文字起こしから決定事項を3行にまとめる作業をやってみてください。手順ごとに、自分が何をしたかを書いてください。 手順書「会議の文字起こしから、決定事項を3行にまとめる」 1. ChatGPTを開き、新しいチャットを始める。 2. 会議の文字起こしファイルを用意する。 3. 文字起こしの本文をチャットに貼り付ける。 4. 貼った本文の下に「この会議の決定事項を3行で書いてください」と入力して送る。 5. 返ってきた3行を読み、決定事項として正しいか確認する。 6. 3行を報告用の形に整えて、上司に送る。

3回とも手順2で止まりました。文字起こしが無いので、3回とも「架空の文字起こしを作って先に進むことはしない」と明記し、手順3〜6を「実行していない」と書きました。3回とも「本文が無いままこの指示を送ると、返ってくる3行は作り話になる」と、止まる理由も説明しています。

この実測では、材料が無いところで作り話をして進む回はありませんでした(3回中0回)。ただし、これはAIが「文字起こしが添付されていない」ことを分かる状況だったからで、中身が少しでもあれば補って進む可能性は残ります。手順書の検査には、指示文1のように「補うな」と明示する版のほうが確実です。

3. 受講者から出そうな質問を、手順ごとに出させる

講座で受ける質問を、先に洗い出しました。

次の手順書で講座をするとき、受講者から出そうな質問を、手順の番号ごとに挙げてください。手順書に答えが書かれていない質問だけを挙げてください。 手順書「会議の文字起こしから、決定事項を3行にまとめる」 1. ChatGPTを開き、新しいチャットを始める。 2. 会議の文字起こしファイルを用意する。 3. 文字起こしの本文をチャットに貼り付ける。 4. 貼った本文の下に「この会議の決定事項を3行で書いてください」と入力して送る。 5. 返ってきた3行を読み、決定事項として正しいか確認する。 6. 3行を報告用の形に整えて、上司に送る。

3回とも43〜55本の質問が返り、手順2(文字起こしの用意)に6〜8本、手順5(正しいか確認)に7〜11本が集中しました。3回とも共通して出た質問は、「会社の会議内容を外部のAIに入れてよいのか」「貼り付けの途中でEnterを押すと送信されてしまうのでは」「決定事項が3つより多い/少ないときは」「報告用の形とは具体的に何か」「AIで作ったと上司に言うべきか」の5つでした。

指示文1で止まった3か所と、質問が集中した手順が一致しています。穴のある手順には、質問が集まります。講座の前にここを埋めれば、当日の質問が減ります。

4. 手数料は自分が原文から取ってきて、計算だけAIにさせる

いくら残るかは、公式ページの率をこちらが貼って計算させました。

公式ページで確認した情報を貼ります。これ以外の数字は使わないでください。 ・ストアカ: 「登録費・掲載費・月額費、すべて0円で始められます。」生徒が初めて受講したときの手数料は、自分の集客経路(SNSやブログなど)からの申し込みなら「自己集客手数料 10%」、ストアカ内の検索・特集などからの申し込みなら「ストアカ送客手数料 30%(対面講座は20%)」。2回目以降は集客経路にかかわらず「リピート手数料 10%」。「各手数料には、別途消費税が発生します。」「未開催・キャンセル時は手数料は発生しません。」 ・ココナラ: ビデオチャットサービスは「販売時の手数料27.5%」。公式の計算例は「10,000円(販売金額)-10,000円(販売金額)×0.25(手数料率)×1.1(税率)=7,250円(売上金)」 受講料5,800円のオンライン講座(手数料に消費税10%がかかる前提)が、①ストアカ内の検索から初めて申し込まれた場合 ②自分のSNSから初めて申し込まれた場合 ③ココナラのビデオチャットで同じ5,800円で売れた場合、それぞれ手元に残る額を計算してください。上に無い数字は使わず、必要なら「材料に無い」と書いてください。

3回とも、①ストアカの検索経由の初回=3,886円、②自分のSNS経由の初回=5,162円、③ココナラのビデオチャット=4,205円と、1円単位で一致しました。3回とも、ココナラの27.5%が「25%×1.1」で消費税込みの率だと読み取り、さらに10%を重ねて掛けることはしませんでした。3回とも「振込手数料」「受講料が税込か税別か」を「材料に無い」として計算から外しています。原文はこうです。

各手数料には、別途消費税が発生します。/未開催・キャンセル時は手数料は発生しません。(ストアカの利用料について・2026-09-18確認)

受講料5,800円の講座が、売る場所と経路でいくら手元に残るかを並べた横棒グラフ。ストアカで検索経由の初回(送客手数料30%+消費税)は3,886円で1,914円引かれ、ココナラのビデオチャット(27.5%)は4,205円で1,595円引かれ、ストアカで自分のSNS経由の初回(自己集客手数料10%+消費税)は5,162円で638円引かれ、同じ生徒の2回目以降(リピート手数料10%+消費税)も5,162円。5,800円はストアカのChatGPT講座一覧1ページ目の価格の中央値で、実在の証明であって相場ではないと注記。下の枠には、誰が生徒を連れてきたかで差が1,276円あり同じ生徒の2回目からは経路にかかわらず10%に下がること、ストアカは登録費・掲載費・月額費が0円で未開催・キャンセル時は手数料なしであること、AIに材料を貼って計算させた3回は3つとも1円単位で一致し27.5%に消費税を二重に掛けなかったことが書かれている。
同じ5,800円が、誰が生徒を連れてきたかで1,276円動きます。

これはAIに数字を「それっぽく」埋めさせないための頼み方と同じ結果です。率は原文を貼る。計算だけ任せる。

うまくいかないときの言い直し方

手数料を素朴に聞いてしまったとき

率を貼らずに聞くと、どうなるかも測りました。

ストアカで講座を開くと、講師側にはどんな手数料がかかりますか。種類と率を教えてください。

3回とも「登録費・掲載料・月額費は0円」「自己集客(先生集客)は10%」と当たりました。ところが、ストアカ経由のオンライン講座が30%だと正しく書いたのは2回で、1回は対面とオンラインの率を逆に書き、別の1回は原文に無い「先生集客のオンラインは20%」を挙げました。「手数料に別途消費税」は2回、「2回目以降はリピート手数料10%」は1回しか出ませんでした。3回とも振込手数料の扱いを「記憶」で述べ、3回とも「公式の手数料ページで確認を」と断っています。

種類と構造は当たる。率の数字と細目は揺れる。だから率は原文を貼ります(指示文4)。

率の数字をAIに言わせたくないとき

確認する場所だけを聞くほうが安全です。

ストアカで講座を開くときの講師側の手数料について、確認すべき公式ページの名前だけを、数字は書かずに教えてください。

3回とも数字を1つも書かず、「手数料について」「利用規約」「売上金の振込」に当たるページ名を挙げ、「ページ名は改称されることがある」と断りました。この記事の「開く順番」は下にあります。

応用・次の一手

推定は「5,800円 × 月の延べ受講人数 × 手取り率」で、人数だけが本人の頑張り次第の前提です。時間を売る型なので、人数はそのまま自分の作業時間になります。

金額の目安(推定・受講料5,800円・ストアカ): 月に延べ2人なら 10,324円(自分の集客・リピート)〜7,772円(検索経由の初回)/延べ8人なら 41,296円〜31,088円/延べ20人なら 103,240円〜77,720円(副業帯)/延べ40人(1回90分+準備30分×週10回=週20時間相当)なら 206,480円〜155,440円(準本業帯)。年に直すと延べ20人で 1,238,880円〜932,640円 根拠: 「自己集客手数料 10%」「ストアカ送客手数料 30%(対面講座は20%)」「リピート手数料 10%」「各手数料には、別途消費税が発生します。」「登録費・掲載費・月額費、すべて0円で始められます。」(出典: ストアカの利用料について・2026-09-18確認)=1人あたり 5,800−5,800×0.10×1.1=5,162円/5,800−5,800×0.30×1.1=3,886円。ココナラのビデオチャットなら「販売時の手数料27.5%」で 4,205円(出典: 販売時の手数料について・2026-09-18確認)。受講料5,800円はストアカ「ChatGPT講座」一覧1ページ目(47件)の価格の中央値(2026-09-16・実在の証明であって相場ではない) 人数(延べ2・8・20・40人)はこちらが置いた前提で、集まる根拠はありません。副業で月20万円以上を得ている人は、副業者1万1,358人の調査で10.8%(20万〜25万円未満3.9%+25万円以上6.9%)です(出典: JILPT 調査シリーズNo.245「副業者の就労に関する調査」本文PDF 図表2-4-21・2022年10月実施のインターネット調査・2026-09-18確認)。振込手数料は含めていません。この金額は目安であり、収益を保証するものではありません。
受講料5,800円の講座で、月に延べ何人が受講したかを前提として置き、手取り率を掛けた月の推定を4段で並べた横棒グラフ。濃い棒は自分の集客またはリピート(手取り5,162円/人)、薄い棒はストアカの検索経由の初回(3,886円/人)。月に延べ2人なら10,324円と7,772円で副業帯の入口、延べ8人なら41,296円と31,088円で副業帯、延べ20人なら103,240円と77,720円で副業帯(JILPTの副業者の平均92,445円前後)、延べ40人(週20時間相当)なら206,480円と155,440円で準本業帯(1回90分+準備30分×週10回として)。月に何人受講するかの出典は無く人数はこちらが置いた前提だと注記。下の枠には、時間を売る型なので人数はそのまま自分の作業時間になり40人の段は週20時間相当の前提を置いたこと、副業で月20万円以上は10.8%(JILPT 2022年調査・副業者1万1,358人)で準本業帯に届くのは一部であること、受講料5,800円は一覧の中央値で相場ではなく集客の方法はこの記事に無いことが書かれている。
人数は前提。時間を売る型なので、人数はそのまま自分の時間です。

この記事で分かったことをそのまま指示にすると、こうなります。

  • 手順書の穴はAIに「書かれているとおりにだけ実行して、足りなければ止まって」と渡して探す(3回とも同じ3か所で止まりました)
  • 受講者の質問も手順ごとに出させる(3回とも、止まった手順に質問が集中しました)
  • 手数料の種類と構造は聞いてよいが、率の数字は原文を貼る(素朴に聞いた3回は率が揺れ、貼った3回は1円単位で一致しました)
  • 人数はAIに聞かず、自分の前提として置く(出典が無いので、聞いても増えません)

開く順番はこの2ページです。

  1. ストアカ → ストアカの利用料について(自己集客10%・送客30%(対面20%)・リピート10%・別途消費税・0円で開始)
  2. ココナラ → 販売時の手数料について(22%・ビデオチャットは27.5%・公式の計算例)

「録画を置く」型の講座(Udemy)は、Udemyの取り分は97%か37%かで扱っています。手順書に書いていないことをAIが黙って埋める話は、AIに聞く前に、足りない情報を聞き返してもらうにあります。同じ「本気で稼ぐ式」の1つ前はnoteメンバーシップの手取りを式で出すです。

⚠️ この記事は特定のサービスへの参加をすすめるものではありません。手順書の穴を埋めても、生徒が集まる根拠にはなりません。人数は前提であって見込みではありません。教える前に、必ずご自身の手順書で同じ検査をしてください。