これで何ができるか
「AIの使い方を教える」仕事は、ストアカ(講座)やココナラ(ビデオチャット)に出口があります。教える中身は、自分が毎日やっている手順そのものです。ところが自分の手順書は、自分には穴が見えません。毎日やっている人は、書いていない部分を無意識に補って読むからです。
この記事は、他人の手で手順書がどこで止まるかをAIに探させる方法と、その講座がいくら手元に残るかの式を、18回の実測で確かめたものです。
先に結果を書きます。6手順の手順書を「書かれているとおりにだけ実行して」と3回渡すと、3回とも手順2・5・6で止まり、理由は3回とも同じ3種類でした。「やってみて」と頼んだ3回は、材料が無いところで止まり、架空の文字起こしを作って進むことはありませんでした。受講料5,800円は、売る場所と経路で3,886円〜5,162円に割れます。
前提
| かかる時間 | 30分 |
| 費用 | 無料(ストアカは「登録費・掲載費・月額費、すべて0円」と原文にあります。この記事は手順書の検査と式だけで、講座の開設は必要ありません) |
| 必要なもの | AIとの会話と、自分が書いた手順書、公式ページを開くブラウザ |
| プログラミング | 不要 |
⚠️ この記事は運営者が講座を開いて収入を得た記録ではありません。手順書をAIに渡したときの返り方の実測と、公式ページに書かれている手数料の確認です。率は変わります。この記事の率は2026-09-18に原文を開いて確認したもので、使う前にご自身でも開いて確かめてください。受講料5,800円は一覧の1ページ目の中央値であって相場ではなく、月の受講人数はこちらが置いた前提です。
📌 実測に使ったAIについて。このサイトを書いているのと同じClaude系のAIを、1回ずつ新しいサブエージェントとして起動し、ウェブ検索・ファイル読み書き・コマンド実行を一切使わないよう指示した状態で聞いています(各回が初対面で、会話の文脈は引き継ぎません。ツールを使わなかったことは記録上の tool_uses: 0 で確認しています)。別のAIサービスや、検索できる状態のAIでは結果が変わります。判定は正規表現の文字列照合で、送った全文(前置きを含む)と項目名と結果は試した証拠にあります。
📌 材料の手順書は架空です。「会議の文字起こしから、決定事項を3行にまとめる」6手順で、初めて手順書を書く人が書きそうな粒度にわざと寄せてあります(下の指示文の中にそのまま入っています)。
AIへの頼み方
1. 「書かれているとおりにだけ」実行させて、止まる場所を探す
補わずに実行させるのが核です。
3回通しました。3回とも、手順2(文字起こしの用意)・手順5(正しいか確認)・手順6(報告用に整えて送る)で「情報が足りず止まる」と判定し、手順4(文言が一字一句書いてある)だけを3回とも「実行できる」としました。止まった理由は3回とも同じ3種類でした。材料の入手先(どの会議の、どこにあるファイルか)、合否の基準(何と照らして「正しい」と言うか、外れたらどうするか)、届け先と書式(「報告用の形」とは何か、誰にどの手段で送るか)です。
3回とも「会議の内容をChatGPTに貼ってよいか(社内ルール)」にも触れました。手順書には一言も無い項目で、書いた本人は「当然許可がある」と思って書いているところです。
📌 なぜこの言い方をしたか。「書かれていないことを自分で補って進めないで」の一文が無いと、AIは親切に補って最後まで通してしまいます。通ってしまうと、穴が見えません。止まらせるのが目的なので、止まってよいと明示します。
2. 「やってみて」と頼んで、勝手に補うかを見る
こんどは補うことを禁止せず、ただ「やってみて」と頼みました。
3回とも手順2で止まりました。文字起こしが無いので、3回とも「架空の文字起こしを作って先に進むことはしない」と明記し、手順3〜6を「実行していない」と書きました。3回とも「本文が無いままこの指示を送ると、返ってくる3行は作り話になる」と、止まる理由も説明しています。
この実測では、材料が無いところで作り話をして進む回はありませんでした(3回中0回)。ただし、これはAIが「文字起こしが添付されていない」ことを分かる状況だったからで、中身が少しでもあれば補って進む可能性は残ります。手順書の検査には、指示文1のように「補うな」と明示する版のほうが確実です。
3. 受講者から出そうな質問を、手順ごとに出させる
講座で受ける質問を、先に洗い出しました。
3回とも43〜55本の質問が返り、手順2(文字起こしの用意)に6〜8本、手順5(正しいか確認)に7〜11本が集中しました。3回とも共通して出た質問は、「会社の会議内容を外部のAIに入れてよいのか」「貼り付けの途中でEnterを押すと送信されてしまうのでは」「決定事項が3つより多い/少ないときは」「報告用の形とは具体的に何か」「AIで作ったと上司に言うべきか」の5つでした。
指示文1で止まった3か所と、質問が集中した手順が一致しています。穴のある手順には、質問が集まります。講座の前にここを埋めれば、当日の質問が減ります。
4. 手数料は自分が原文から取ってきて、計算だけAIにさせる
いくら残るかは、公式ページの率をこちらが貼って計算させました。
3回とも、①ストアカの検索経由の初回=3,886円、②自分のSNS経由の初回=5,162円、③ココナラのビデオチャット=4,205円と、1円単位で一致しました。3回とも、ココナラの27.5%が「25%×1.1」で消費税込みの率だと読み取り、さらに10%を重ねて掛けることはしませんでした。3回とも「振込手数料」「受講料が税込か税別か」を「材料に無い」として計算から外しています。原文はこうです。
各手数料には、別途消費税が発生します。/未開催・キャンセル時は手数料は発生しません。(ストアカの利用料について・2026-09-18確認)
これはAIに数字を「それっぽく」埋めさせないための頼み方と同じ結果です。率は原文を貼る。計算だけ任せる。
うまくいかないときの言い直し方
手数料を素朴に聞いてしまったとき
率を貼らずに聞くと、どうなるかも測りました。
3回とも「登録費・掲載料・月額費は0円」「自己集客(先生集客)は10%」と当たりました。ところが、ストアカ経由のオンライン講座が30%だと正しく書いたのは2回で、1回は対面とオンラインの率を逆に書き、別の1回は原文に無い「先生集客のオンラインは20%」を挙げました。「手数料に別途消費税」は2回、「2回目以降はリピート手数料10%」は1回しか出ませんでした。3回とも振込手数料の扱いを「記憶」で述べ、3回とも「公式の手数料ページで確認を」と断っています。
種類と構造は当たる。率の数字と細目は揺れる。だから率は原文を貼ります(指示文4)。
率の数字をAIに言わせたくないとき
確認する場所だけを聞くほうが安全です。
3回とも数字を1つも書かず、「手数料について」「利用規約」「売上金の振込」に当たるページ名を挙げ、「ページ名は改称されることがある」と断りました。この記事の「開く順番」は下にあります。
応用・次の一手
推定は「5,800円 × 月の延べ受講人数 × 手取り率」で、人数だけが本人の頑張り次第の前提です。時間を売る型なので、人数はそのまま自分の作業時間になります。
この記事で分かったことをそのまま指示にすると、こうなります。
- 手順書の穴はAIに「書かれているとおりにだけ実行して、足りなければ止まって」と渡して探す(3回とも同じ3か所で止まりました)
- 受講者の質問も手順ごとに出させる(3回とも、止まった手順に質問が集中しました)
- 手数料の種類と構造は聞いてよいが、率の数字は原文を貼る(素朴に聞いた3回は率が揺れ、貼った3回は1円単位で一致しました)
- 人数はAIに聞かず、自分の前提として置く(出典が無いので、聞いても増えません)
開く順番はこの2ページです。
- ストアカ → ストアカの利用料について(自己集客10%・送客30%(対面20%)・リピート10%・別途消費税・0円で開始)
- ココナラ → 販売時の手数料について(22%・ビデオチャットは27.5%・公式の計算例)
「録画を置く」型の講座(Udemy)は、Udemyの取り分は97%か37%かで扱っています。手順書に書いていないことをAIが黙って埋める話は、AIに聞く前に、足りない情報を聞き返してもらうにあります。同じ「本気で稼ぐ式」の1つ前はnoteメンバーシップの手取りを式で出すです。
⚠️ この記事は特定のサービスへの参加をすすめるものではありません。手順書の穴を埋めても、生徒が集まる根拠にはなりません。人数は前提であって見込みではありません。教える前に、必ずご自身の手順書で同じ検査をしてください。