これで何ができるか
Udemyは講座を「作って置く」型です。置いたあと、誰が客を連れてきたかで取り分が割れます。公式ヘルプでは、講師のクーポンや紹介リンク経由の販売は講師97%、それ以外(Udemyの検索や広告経由)は講師37%。同じ3,000円の講座が月に100本売れても、前者なら291,000円、後者なら111,000円です。法人向けのUdemy Businessは1本いくらではなく、定額収入の15%を講師全体のプールにして視聴された分数で按分します。
この記事は、この割れ方をAIが知っているかを18回実測し、本数を前提として置いたときの推定を、読者が式から出せる形にしたものです。
先に結果を書きます。97%と37%は3回とも当たり、原文の英文を貼った3回は1円単位で一致しました。外れたのは「いつ変わったか」で、過去の率や変更時期(50%・25%・17.5%・2020〜2027年)が9回すべてに添えられ、その経緯は原文のどこにも載っていません。
前提
| かかる時間 | 20分 |
| 費用 | 無料(原文に「There is no fee to create and host a course on Udemy」とあります。この記事は式を出すだけで、講座の公開は必要ありません) |
| 必要なもの | AIとの会話と、公式ヘルプ(英語)を開くブラウザ |
| プログラミング | 不要 |
⚠️ この記事は運営者がUdemyで収入を得た記録ではありません。公式ヘルプ(英語)に書かれている率の確認と、AIに聞いたときの返り方の実測です。率は変わります。この記事の率は2026-09-18に原文を開いて確認したもので、原文は英語のまま引き、訳は担当が付けています。本数(10・30・100本)はすべてこちらが置いた前提で、売れる根拠はありません。
📌 実測に使ったAIについて。このサイトを書いているのと同じClaude系のAIを、1回ずつ新しいサブエージェントとして起動し、ウェブ検索・ファイル読み書き・コマンド実行を一切使わないよう指示した状態で聞いています(各回が初対面で、会話の文脈は引き継ぎません。ツールを使わなかったことは記録上の tool_uses: 0 で確認しています)。別のAIサービスや、検索できる状態のAIでは結果が変わります。判定は正規表現の文字列照合で、送った全文(前置きを含む)と項目名と結果は試した証拠にあります。
AIへの頼み方
1. まず、素朴に聞いてみる
いちばん普通の聞き方から試しました。
3回通しました。3回とも「講師のクーポン・紹介リンク経由は97%」「それ以外は37%」と原文どおりで、率が掛かるのが税やアプリ手数料を引いた後の額(Net Amount)であることにも3回とも触れました。Udemy Businessが「プールを視聴時間で按分する」仕組みだという説明も3回とも出ました。原文はこうです。
Sales occurring through instructor promotions: instructors receive 97% of the revenue when the student purchases their content using an instructor's coupon or referral link./Sales that do not occur through an instructor promotion: instructors receive 37% of the revenue for any Udemy sales where no instructor coupon or course referral link was used.(Instructor revenue share・2026-09-18確認。訳=講師の宣伝経由の販売は97%、それ以外は37%)
ただし3回とも、頼んでいない過去の率と変更時期(「2018年の改定前は検索経由50%・広告経由25%」「Udemy Businessは25%→20%→17.5%→15%と段階的に引き下げ」など)を添えました。この経緯は、担当が確認した原文のどこにも載っていません。正しいかどうかを、原文からは確かめられません。
📌 なぜこの言い方をしたか。「条件によって違うなら、その条件も」と足すと、AIは現在の条件だけでなく知っている経緯まで並べます。現在の率は原文で確かめられますが、経緯は確かめる手段がありません。同じ段落の中で、確かめられる数字と確かめられない数字が同じ調子で並びます。
2. Udemy Business の支払われ方を聞く
1本いくらではない仕組みを、知っているか聞きました。
3回とも「法人向け定額の収入の一定割合を講師プールにし、視聴された分数の割合で分ける」と説明し、率は3回とも15%を挙げました。原文はこうです。
Each month, Udemy allocates 15% of monthly subscription revenue from Udemy Business customers as the instructor revenue pool. Each instructor's share of this amount is equal to their share of the total minutes consumed across all Udemy Business courses.(How do I earn revenue from Udemy Business and subscription plans?・2026-09-18確認。訳=毎月、Udemy Businessの定額収入の15%を講師プールとし、各講師の取り分は全講座の視聴分数に占める割合と等しい)
仕組みは3回とも当たりました。ここでも3回とも、25%から段階的に下がったという経緯を添えていて、それは原文にありません。プール制は「自分の講座が何分見られたか ÷ 全講座の合計分数」で決まるので、本数の式では推定できません。この記事の推定はプール制を含めていません。
3. 原文を自分で取ってきて、計算だけAIにさせる
原文の英文4行をこちらが貼り、3,000円×100本を2つの経路で計算させました。
3回とも「紹介リンク経由なら291,000円、Udemy経由なら111,000円、差180,000円」と1円単位で一致しました。3回とも「材料に無い」を使い、貼っていない率を1つも足しませんでした。3回とも、実際は2つの経路が混ざるので「紹介リンク経由の割合が取り分を決める」と自分から補っています。
これはAIに数字を「それっぽく」埋めさせないための頼み方と同じ結果です。率は原文を貼り、本数を変えた計算だけAIにさせる。次の節の推定は、そうやって置いた前提です。
4. 「過去に変わったことがあるか」を、あえて聞く
経緯がどれだけ揺れるかを見るために、直接聞きました。
3回とも現在の率を97%・37%と答えました。ところが変更の時期は3回で「2018年」「2020年頃」「2021年」と揺れ、Udemy Businessの率は1回が「2026年現在は17.5%」と、原文の15%と食い違いました。残り2回は「予定どおりなら現在は15%」です。3回とも「公式ヘルプで確認を」と断っていますが、同じ質問に3回とも違う年が返ることが、経緯を聞かないほうがいい理由です。
うまくいかないときの言い直し方
率の数字をAIに言わせたくないとき
率は変わるので、AIに数字を書かせず、確認する場所だけを聞くほうが安全です。
3回とも数字を1つも書かず、「Instructor Revenue Share」というページ名を挙げました(2回はUdemy Businessの配分ページにも触れました)。ページ名を聞く価値は、AIに率と経緯を書かせないことにあります。
何をどの順に確かめればいいか分からないとき
始める前に確認する箇所を、順番つきで出させました。
3回とも率も金額も書かず、「誰が客を連れてきたかの判定(クーポン・紹介リンクの条件)」「Udemy Businessの配分」「支払い方法と時期・税務書類」を確認項目に入れました。「率や金額の数字を書かないで」と足すと、3回とも数字ゼロで、確認の順番だけが返りました。ただし確認項目に「W-8BEN(税務書類)」のような固有名は出ます。それは数字ではないので、原文で見る対象として扱いました。
応用・次の一手
推定は「3,000円 × 本数 × 97%(自分の集客)または 37%(Udemyの集客)」で、本数と経路の割合が本人の頑張り次第の前提です。
この記事で分かったことをそのまま指示にすると、こうなります。
- 現在の率と仕組み(97%/37%・Net Amount・プール制)はAIに聞いてもよい(9回とも原文どおりでした)
- 経緯(いつ・何%から変わったか)は聞かない(9回すべてに原文に無い経緯が付き、年は3回で3通りでした)
- 原文の英文を貼って、本数を変えた計算だけAIにさせる(3回とも1円単位で一致しました)
- 何本売れるかはAIに聞かず、自分の前提として置く(出典が無いので、AIに聞いても出典は増えません)
開く順番はこの2ページです。
- 単品販売の率 → Instructor revenue share(97%/37%・Net Amount・「作成と掲載は無料」)
- 定額プランの配分 → How do I earn revenue from Udemy Business and subscription plans?(Udemy Businessのプール15%・視聴分数で按分・広告の25%・支払いスケジュール)
「時間を売る」型の講座(ストアカ)は、手順書を人に渡す前にAIに止まる場所を探させるで扱っています。同じ「本気で稼ぐ式」の1つ前はnoteメンバーシップの手取りを式で出すです。3つの流れのどこに自分がいるかは、副業のお金は3つの流れで届くの地図で確かめられます。
⚠️ この記事は特定のサービスへの参加をすすめるものではありません。本数は前提であって見込みではなく、「売れる講座の作り方」はこの記事にありません。式を使うときは、ご自身の本数と、紹介リンク経由の割合に置き換えてください。