これで何ができるか
毎日ある種類が今日は0件だったら鳴らすという見張りを置くと、次に困るのは休業日です。会社が休みの日は、請求も納期の確認も本当に0件になります。これを「異常」として毎回鳴らすと、休業日のたびに誤報が届き、そのうち本物の異常も読み飛ばされます。
この記事は、「次の日付は休業日です」と教えるだけで、休業日と本当の異常を見分けられるかを試したものです。架空の14営業日ぶんの受付ログを表形式と手書きメモの2本用意し、休業日2日・本当の異常1日を仕込んで、全19回通しました。
休業日を教えなければ、休業日も本当の異常も同じ形で鳴りました。5回のうち4回は、休業日2日と異常日1日をまとめて「0件」と報告し、区別がありません。
休業日を教えると、多くの場合は正しく静かになりました。表形式では2回とも、異常日だけを正しく検出しました。
ところが手書きメモでは、休業日を教えた3回中2回、実在する別の日を「0件」と誤って報告し、肝心の異常日を一度も報告しませんでした。材料の形式を変えただけで、結果がひっくり返っています。
プログラミングは要りません。毎日の受付ログをチャットに貼るだけで試せます。
前提
| かかる時間 | 35分 |
| 費用 | 無料。無料のチャットAIで足ります |
| 前提 | 毎日ある種類が今日は0件だったら鳴らす仕組みが、すでに動いていること |
この記事は、その仕組みを休業日でも誤報しないようにする話です。仕組み自体の作り方はリンク先を先に読んでください。
AIへの頼み方
1. 何も教えないと、休業日も本当の異常も同じ形で鳴る
(この下に、実際の受付ログをそのまま貼ります)
材料は、休業日2日(8/13・8/14)と、平日なのに受付システムの障害で本当に0件だった1日(8/18)を仕込んだ14営業日ぶんのログです。表形式(日付・曜日・区分・内容の4列)と手書きメモ(日付見出し+箇条書き)の2本を用意し、それぞれ複数回通しました。
表形式3回のうち2回は、休業日2日と異常日1日をまとめて「0件」と報告しました。休業日という情報が無いので、AIには両方とも同じ「本来あるはずのものが無い日」にしか見えません。手書きメモ2回はどちらも同じ結果でした。
残る表形式の1回は、無関係な5日(8/6・8/11・8/17・8/19・8/20)を「0件」と誤って報告し、本当の3日を一度も報告しませんでした。同じ指示文・同じ材料でも、この形の間違いが起きます。
2. 休業日を教えると、多くの場合は正しく静かになる
表形式では2回とも、異常日(8/18)だけを正しく検出し、休業日2日は正しく静かになりました。
ところが手書きメモでは、3回中2回、実在する08/17・08/19を「納期0件」と誤って報告し、肝心の08/18は一度も報告しませんでした。08/17にはM社の納期確認、08/19にはN社の納期確認が実際にログに書いてあります。件数を数え違えたまま、休業日ではない別の日を「異常」に仕立てています。
うまくいかないときの言い直し方
手書きメモだと、実在する日を「0件」と間違える
原因は、休業日リストの行を挟んだことで、日ごとの件数の数え方が崩れたことだと見ています。先に、日ごとの件数を数えて一覧にさせてから、0件を判定させます。
手書きメモで3回試して、3回とも異常日(8/18)は正しく検出しました。先に数えさせるだけで、見逃しは無くなりました。
それでも1回は、一覧の数え方自体が1件だけ間違っていて(08/19の納期を「0件」と数えていた)、その1件が最終的な報告にも残りました。数えさせても、数え自体が毎回正しいとは限りません。
数えさせても、まだ1件残ることがある
残った1件は、別の言い直しではなく、同じ会話の中での聞き直しで消えました。返ってきた0件の申告を、もう一度ログと突き合わせさせます。
軽い間違い(0件の申告に1件だけ余分な日が混じっていた回)でも、重い間違い(異常日を一度も報告せず、無関係な2日を誤検知していた回)でも、2回とも完全に直りました。余分だった日はリストから外れ、見逃していた本当の異常日(8/18)も見つかっています。数えさせて終わりにせず、自分の申告を材料と照合させる一手が効きました。
この2段(先に数える→自分の申告を照合する)は、最初から1本の指示文にまとめても効きます。
手書きメモで2回試して、2回とも異常日(8/18)だけを正しく検出し、無関係な日の誤検知はゼロでした。新しく置く自動化なら、最初からこの形で始めることをおすすめします。
休業日の日付を、毎回手で打ちたくない
会社カレンダーのメモから、休業日の日付だけを抜き出させることもできます。
(この下に、会社カレンダーのメモをそのまま貼ります)
祝日・夏季休業・土日の注記が混ざったメモで2回試し、2回とも、土日と「通常営業」の注記が付いた日を正しく除いて、休業日の日付だけを抜き出しました。この1行を、上の指示文の「ただし、次の日付は休業日で」に続けて貼れば更新できます。年が変わるたびに、この1本だけ作り直してください。
応用・次の一手
0件アラームそのものの作り方は毎日ある種類が今日は0件だったら鳴らすにあります。この記事は、そこに休業日を足す工程だけを扱いました。
納期の計算に休業日を使う場面(「中5営業日で」のような期日の逆算)は別の記事です。「中5営業日」の納期をAIに計算させるを参照してください。あちらは計算、この記事は監視という別の使いどころです。
毎朝これを自動で走らせる土台は「毎日決まった時刻に自動でやっておいて」をAIに作らせるにあります。休業日リストは、材料と同じ場所に1つのファイルとして置いておき、年末年始や夏季休業が決まったタイミングで更新する運用にすると、手で打ち直す手間が最小になります。