これで何ができるか
300件のログは分割して渡せるは「既読リストに無い項目を新着として」という指示文で新着を32件とも見逃さないと書いていました。ただし、その実測は既読リストそのものを一度も渡していなかったことが後から分かっています。証拠の生の返り8回中5回が「既読リストが提示されていないため、本日付けの投稿を新着として扱いました」と自分から告白していました。つまり測れていたのは日付基準で、記事が主張する既読リスト基準ではありません。
この記事は、既読ID一覧を実際に渡して同じ場面を測り直します。さらに、新着2件のうち1件を一覧の中ほどの古い日付にしました。「遡って取得し直した分」という想定で、日付だけ見ていると新着だと気づけません。プログラミングは要りません。
結論は3つです。
- 既読ID一覧298件を実際に渡すと、新着2件の両方を正しく検出しました。1件は一覧の中ほどに紛れた古い日付、もう1件は一覧中最新の日付です。材料2本(お知らせ一覧・メンテナンス履歴)×2回転=4回とも見逃し0件・誤検知0件です。
- 300件を1つのメッセージで渡した場合と、100件ごと3分割で渡した場合を比べても、結果は同じでした。分割そのものは既読リスト方式を崩しませんでした。
- チャンクを送るたびに、AIは自分から既読ID一覧とそのチャンクを照合し、見つけた新着を名指しで報告しました。日付ではなくID一覧のギャップで気づいていることが、返り自体に書かれています。「ANN-0099の次がANN-0101で、ANN-0100だけ抜けている」という言い方です。
この記事の進め方は2段です。まず既読ID一覧と全件を一括で渡して基準を取り、次に同じものを3分割で渡して差が出るかを確かめます。
前提
| かかる時間 | 20分 |
| 費用 | 無料。無料のチャットAIで足ります |
| 必要なもの | ブラウザで使えるAI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)と、既読ID一覧・監視対象の一覧 |
| プログラミング | 不要 |
- **この記事は300件のログは分割して渡せるの実測し直しです。**あの記事の指示文を1字も変えていません。既読リストを実際に渡す点だけを変えています。
- **既読リスト方式そのものの崩れ方は監視対象を増やしても、古い記録は新着にしないにあります。**この記事はその方式を、分割という別の軸で確かめます。
AIへの頼み方
1. まず、既読ID一覧と全件を一括で渡す
今回の材料は300件の一覧です。既読ID一覧は298件(全体から新着2件を除いたもの)です。
**2系列(お知らせ一覧・メンテナンス履歴)×2回転=4回とも、2件とも正しく検出されました。**うち1件は一覧の中ほど(2024-03-29付け)、もう1件は一覧中最新(2026-10-01付け)です。これが基準になります。
2. 同じものを100件ごと3分割で渡す
1件目のチャンクに、既読ID一覧も一緒に渡します。
まだ新着を聞いていませんが、AIは自分から既読ID一覧と照合し、こう返しました。
1件目(ANN-0001〜ANN-0100)を既読リストと照合しました。
未読は1件だけです
- 2024-03-29: 「定例メンテナンスのお知らせ(遡って取得し直した分)」(ID: ANN-0100)
ANN-0001〜ANN-0099 の99件はすべて既読リストに含まれています。既読リストはANN-0099の次がANN-0101で、ANN-0100だけ抜けています。この投稿は遡って取得し直した分なので、最初の確認時に漏れたものと思われます。
2件目と3件目も送ってください。届いた分から順に、既読リストにないIDを洗い出します。
日付ではなく、ID一覧のギャップで気づいています。2件目を続けます。
このチャンクには新着が無いので、「未読はありませんでした」という返事だけが続きます。
3. 最後のチャンクで、新着をまとめて聞く
**2系列×2回転=4回とも、一括のときと同じ2件が正しく列挙されました。**分割の有無で結果は変わりません。
うまくいかないときの言い直し方
一括でもう一度、同じ結果か確かめたいとき
1番と同じ指示文です。分割の有無で結果が変わっていないか心配なときに使います。一括でも分割でも、同じ既読ID一覧・同じ一覧を渡して、両方の答えを突き合わせてください。
分割する回数・件数が増えたとき
最後のチャンクで使う指示文は3番と同じです。分割の数が3つより増えても、最後のチャンクでこの文面を使えば、それまでのチャンクの分も含めて新着を列挙してくれます。今回確かめたのは3分割までです。
IDが連番ではないとき
今回の仕込みは、既読ID一覧のIDが連番で、新着1件だけがちょうど1つ抜けている形でした。この連番という性質が、気づきやすさの手がかりになった可能性があります。IDが連番ではない・抜けが複数あるシステムでは未測定です。
心配なら、1番の指示文の後にもう一つ聞いてください。
日付ではなくIDの照合で答えているかを、ここで確認できます。
応用・次の一手
300件のログは分割して渡せるには穴がありました。「既読リストに無い項目を新着として」と書きながら、実際には既読リストを渡していませんでした。今回は既読ID一覧を実際に渡して、答えを付け直しました。既読リスト方式は、分割そのものには崩れませんでした。
崩れる原因があるとすれば別の場面です。監視対象を増やしても、古い記録は新着にしないが示した場面(新しい監視対象を追加した直後、既読リストがまだ無い状態)がそれです。
同じ形の監視は、点検のたびに起きます。誤報を条ごとに直す話は2つの誤報、1回の依頼で両方直るにあります。
⚠️ この記事が実測していないことは3つです。
- IDが連番ではない・抜けが複数あるシステムでの検出精度
- 4分割より多い分割や、300件より大きい規模
- 新着が3件以上、同じチャンクに重なって仕込まれた場合
📌 試行回数。claude --safe-mode --tools "" --system-prompt "あなたは親切な汎用アシスタントです。ツールやファイルシステムへのアクセスはありません。ユーザーの依頼に文章だけで答えてください。" で、合わせて18回の独立呼び出しをしました。
- 一括4回(2系列×2回転)
- 3分割4回(2系列×2回転。各3ターンの多ターン会話)
- 言い直し方の自己申告確認1回(系列ANNのみ。2回のやり取り=基準メッセージ+確認の質問)
材料・判定コード・指示文ごとの生の返りは docs/evidence/seen-list-catches-the-backfilled-one.md にあります。