これで何ができるか

毎朝ひとりでに出す「返事待ちの一覧」に、「確認します」だけの返信しか来ていない行を分けて残す形です。返事待ちの相手を毎朝出すで、こうした一次返信だけが来た2件の行き先が指示文にはどちらとも書いておらず、回ごとにばらばらだったと分かりました。今回は一次返信だけが来た行について「一覧から外さず、先頭に〔保留〕と付けてください」という一文を足し、印が毎回同じ行・同じ場所に付くかを実測しました。

結論は2つに分かれます。

  1. 「どの行を保留にするか」は崩れませんでした。架空の材料2本・指示文6通り・合計26回で、保留にすべき行を見落とした回は0件です。
  2. 「保留をどこに書くか」は崩れました。くだけた書式の材料では、指示文を強めても先頭に来ない回が残ります。
〔保留〕マークが行の先頭に来たかどうかを、材料と指示文のバージョンごとに表した一覧図。すべて「先頭に来た行数/試した行数」で、多いほど良い。材料A(表形式の送信・受信一覧)は①〜④・⑥の通算で24行すべてが先頭。材料B(走り書きの送信・受信一覧)は、①先頭に付けてだけの版が8行中4行、②実例を1行足した版が4行中2行、③前置き禁止・重複禁止・位置の言い方を束ねた版が6行中6行、④さらに送った回数の単位も明記した最終の生成指示が4行中2行、⑤生成後に自分で確認させる1文を足した版が6行中6行だった。下の枠には、材料Aは24行とも先頭だったこと、材料Bは②50%から③100%、④50%と指示文を強めても上下したこと、③の6/6だけを見ると直ったように見えるが同じ束ねに1点足した④で2/4に戻っていること、材料Bで安定したのは⑤のみで生成を強めるより出した後に見直させる1文のほうが頼りになったことが書かれている。
材料Aは一度も崩れず、材料Bだけが指示文を強めても上下しました。

材料A(表形式の一覧)は、5つの指示文バージョン・24行すべてで先頭に来ました。一方材料B(走り書きの一覧)は、同じ指示文を強めても71.4%(20/28行)止まりです。③の版だけを見ると6/6で「直った」ように見えますが、同じ束ねに1点(単位の見本)を足しただけの④で2/4に戻っています。生成の指示文を詳しくする方向では、印が先頭に来るかどうかの揺れに決着がつきませんでした。

前提

かかる時間 20分
費用 無料。無料のチャットAIで足ります
必要なもの ブラウザで使えるAI(ChatGPT・Claude・Geminiなど)と、送信済み・受信の2つの一覧
プログラミング 不要
前提の記事 返事待ちの相手を毎朝出す(この記事の指示文は、あちらの保存版の末尾を書き換えたものです)

⚠️ この記事は「印の位置」だけを測っています。どの行が返事待ちか、同じ用件をどう1行にまとめるかは前提の記事の実測どおりです。印の中身(〔本文未読〕)を1行目に固定する実測は材料が足りない日に印を残させるで先にやっていて、あちらは160件中160件が崩れませんでした。今回は別の出力の形(1件1行の抽出)で同じ「位置の固定」を試す追加実験です。

📌 数字はすべて架空データでの実測です。材料は前提の記事と同じ送信済み30行・受信25行を2本(会社の総務課・表形式/地域のお祭りの事務局・走り書き)、それぞれに「確認します」「折り返します」だけの一次返信を2件ずつ仕込んであります。

AIへの頼み方

1. まず、先頭に付けてと指定するだけ

毎朝の点検です。下の【送信済み】と【受信】から、私が送ったのに返事が来ていないものだけを出してください。 ・1件1行で「送った日/宛先/件名/送った回数」の順。ほかには何も書かないでください。 ・返事かどうかは件名の一致ではなく、受信の本文の冒頭がその用件の答えになっているかで決めてください。 ・同じ用件を2回以上送っているものは1行にまとめてください。 ・「確認します」「折り返します」のように、本回答ではない一次返信だけが来ているものは、一覧から外さずに行を残し、先頭に〔保留〕と付けてください。

このあとに 【送信済み】 【受信】 の一覧をそのまま貼ります(前提の記事と同じ貼り方)。

材料2本×各4回=8回試しました。保留にすべき2件は、8回とも一覧から落ちませんでした。ただし3種類の崩れが出ます。

  • 材料Aの2回目、同じ用件が2行に割れました。1行は印なし、もう1行は印あり。同じ行が2つあると、どちらを信じればいいか分かりません
  • 材料Aの3回目、一覧の前に説明文が付きました。「ほかには何も書かないでください」と書いたのに、です
  • 材料Bの3・4回目、印が行の末尾に付きました。「先頭に」と書いたのに、です

走り書きの材料Bは、4回のうち2回、印が行の末尾に出ました。くだけた書式の材料だけで起きています。

2. 位置の実例を1行足してみる

末尾に付く崩れをまず直そうと、具体的な1行の見本を足しました。ほかは何も変えていません。

毎朝の点検です。下の【送信済み】と【受信】から、私が送ったのに返事が来ていないものだけを出してください。 ・1件1行で「送った日/宛先/件名/送った回数」の順。ほかには何も書かないでください。 ・返事かどうかは件名の一致ではなく、受信の本文の冒頭がその用件の答えになっているかで決めてください。 ・同じ用件を2回以上送っているものは1行にまとめてください。 ・「確認します」「折り返します」のように、本回答ではない一次返信だけが来ているものは、一覧から外さずに行を残し、先頭に〔保留〕と付けてください。例: 〔保留〕2026-08-05/光陽通信 白鳥様/オフィス移転時の回線工事の可否/1回

材料2本×各2回=4回試しました。実例だけでは足りません。材料Bは2回のうち1回がまた末尾でした。かわりに材料Aで別の崩れが出ます——保留の2行が、日付の順ではなく一覧の下へ移動しました。印の位置自体は先頭なので間違いではありませんが、狙っていない並び替えが起きるということです。

3. 前置き禁止・重複禁止・位置の言い方を束ねる

1と2で見つかった崩れ(重複・前置き・末尾)に、まとめて手を打ちました。

毎朝の点検です。下の【送信済み】と【受信】から、私が送ったのに返事が来ていないものだけを出してください。 ・前置きや説明は書かず、1行目から一覧だけを出してください。 ・1件1行で「送った日/宛先/件名/送った回数」の順。1つの用件は一覧に1回だけ出してください。 ・返事かどうかは件名の一致ではなく、受信の本文の冒頭がその用件の答えになっているかで決めてください。 ・同じ用件を2回以上送っているものは1行にまとめてください。 ・「確認します」「折り返します」のように、本回答ではない一次返信だけが来ているものは、一覧から外さずに行を残し、行の先頭(送った日の前)に〔保留〕と付けてください。例: 〔保留〕2026-08-05/光陽通信 白鳥様/オフィス移転時の回線工事の可否/1回

材料Aに2回・材料Bに3回=5回試しました。重複と前置きはこの回から0件です。位置も材料Bは3回とも先頭に戻りました。

ここだけ見ると「直った」と言いたくなりますが、次の段で崩れます。

4. さらに回数の単位も明記した最終版

1〜3の実測で「送った回数」の書き方が回ごとに「1回」「1件」「1」とばらついていたので、見本に単位を足しました。

毎朝の点検です。下の【送信済み】と【受信】から、私が送ったのに返事が来ていないものだけを出してください。 ・前置きや説明は書かず、1行目から一覧だけを出してください。 ・1件1行で「送った日/宛先/件名/送った回数(◯回)」の順。1つの用件は一覧に1回だけ出してください。 ・返事かどうかは件名の一致ではなく、受信の本文の冒頭がその用件の答えになっているかで決めてください。 ・同じ用件を2回以上送っているものは1行にまとめてください。 ・「確認します」「折り返します」のように、本回答ではない一次返信だけが来ているものは、一覧から外さずに行を残し、行の先頭(送った日の前)に〔保留〕と付けてください。例: 〔保留〕2026-08-05/光陽通信 白鳥様/オフィス移転時の回線工事の可否/1回

材料Aに2回・材料Bに2回=4回試しました。

束ねた版では3回とも先頭に来ていた材料Bが、単位の見本を1点足しただけで、2回中1回また末尾に出ました。加えて、材料Aで新しい崩れが出ます——方針を示している返信(「8月18日までに配置案を出します」)にまで〔保留〕が付きました。本当は本回答です。

🔑 束ねた版が3回とも先頭に来たのは「直った」のではなく、揺れの範囲内でたまたま揃っていただけでした。指示文を1点増やすだけで同じ揺れが戻ってきます。

うまくいかないときの言い直し方

くだけた書式の材料だけ、印が末尾に付く

1〜4を通して、材料A(表形式)は5つの指示文・24行すべてで先頭に来ましたが、材料B(走り書き)は指示文を強めても71.4%止まりでした。生成の指示文を増やす方向を諦め、出したあとに自分で見直させる1文を足しました。

毎朝の点検です。下の【送信済み】と【受信】から、私が送ったのに返事が来ていないものだけを出してください。 ・前置きや説明は書かず、1行目から一覧だけを出してください。 ・1件1行で「送った日/宛先/件名/送った回数(◯回)」の順。1つの用件は一覧に1回だけ出してください。 ・返事かどうかは件名の一致ではなく、受信の本文の冒頭がその用件の答えになっているかで決めてください。 ・同じ用件を2回以上送っているものは1行にまとめてください。 ・「確認します」「折り返します」のように、本回答ではない一次返信だけが来ているものは、一覧から外さずに行を残し、行の先頭(送った日の前)に〔保留〕と付けてください。例: 〔保留〕2026-08-05/光陽通信 白鳥様/オフィス移転時の回線工事の可否/1回 ・一覧を作ったら、〔保留〕が行の先頭に来ているかを自分でもう一度確認し、先頭に来ていない行があれば直してから出してください。

材料Bで3回試して、3回とも先頭でした。⚠️ 3の版も3/3だったので、この3回だけでは「自己確認が効いた」とは言い切れません。それでも生成の指示を強める層とは別の層(出力の見直し)を足しているので、本文の最終形にはこの1文を残しています。回数を増やして確かめる価値がある部分です。

方針を示している返信にまで〔保留〕が付く

4の版で、「8月18日までに配置案を出します」という前向きな返信にまで〔保留〕が付きました。保留にしてよい条件を狭めます。

毎朝の点検です。下の【送信済み】と【受信】から、私が送ったのに返事が来ていないものだけを出してください。 ・前置きや説明は書かず、1行目から一覧だけを出してください。 ・1件1行で「送った日/宛先/件名/送った回数(◯回)」の順。1つの用件は一覧に1回だけ出してください。 ・返事かどうかは件名の一致ではなく、受信の本文の冒頭がその用件の答えになっているかで決めてください。 ・同じ用件を2回以上送っているものは1行にまとめてください。 ・「確認します」「折り返します」のように、本回答ではない一次返信だけが来ているものは、一覧から外さずに行を残し、行の先頭(送った日の前)に〔保留〕と付けてください。例: 〔保留〕2026-08-05/光陽通信 白鳥様/オフィス移転時の回線工事の可否/1回 ・方針や次の予定を示している返信(「〜までにご案内します」「〜は承知しました」等)は保留にしないでください。保留にするのは、結論も方針もまだ何も示していない一次返信だけです。

材料Aで2回試して、2回とも誤った〔保留〕は出ませんでした。⚠️ こちらもn=2です。「必ず直る」ではなく「この2回では再発しなかった」と見てください。

〔保留〕マークに関わる、位置以外の3種類の崩れを示す一覧図。すべて「出た回数/全26回」で、少ないほど良い。対象の行が丸ごと落ちた回は0回、同一用件が2行に割れた回は1回(指示文①の1回のみ)、一覧の前に余計な文章が付いた回は1回(同じく①の1回のみ)、保留の対象外の行に〔保留〕が付いた回は1回(指示文④の1回のみ)。下の枠には、印を付けるべき行の見落としは26回・52行で0件だったこと、重複・前置き・過剰適用はそれぞれ1回しか出ておらず対応する一文を足した後の16回では0回だったこと、どれも少ない回数なので直ったではなくこの実測では再発しなかったと見るべきであることが書かれている。
崩れる場所は3種類ありましたが、いずれも26回のうち1回だけでした。

一度直った版が、次の回でまた崩れる

③の3/3を見て「これで決まり」と置いてしまうのが、この記事でいちばん危ない誤りです。同じ束ねの指示文に単位の見本を1点足しただけで、材料Bが先頭に来た行は4行中2行に戻りました。⚠️ 少ない回数で「直った」と判定しないでください。2回ぶんの出力を自分で見比べるの型どおり、材料を変えて複数回試してから判断するのがここでも効きます。

応用・次の一手

まず、くだけた書式の一覧をそのまま使っているなら、位置の崩れを疑ってください。表形式の一覧(タブ区切りなど)に揃えられるなら、材料Aと同じように先頭が安定する見込みが高くなります。揃えられない日報や走り書きのまま使うなら、生成の指示文を増やすより、出したあとに自分で見直させる1文を足すほうを先に試してください。

毎朝の自動実行に置くなら、渡した材料を毎回数えさせるを継ぎ目に置き、送信済みが30行あるはずの朝に20行しか貼られていなくても気づける形にしてください。

📌 この記事は「印の位置」だけを測りました。「保留にしてから何日経ったら本当に催促するか」は返事待ちの相手を毎朝出すでも一度も測っていません。日数の線を引くなら、それは別の記事になります。