これで何ができるか
「GPTsで稼ぐ」「GPT Storeの収益化プログラム完全ガイド」という記事は、2026年9月の今も検索に出ます。ところがOpenAIの公式ヘルプには、個人プラン(Free・Go・Plus・Pro)では新しいGPTを作れないこと、2026年9月25日に新規作成が終わる予定であること、12月11日にカスタムGPTが停止する予定であることが書かれています。収益化のFAQは、開くと別の記事に転送され、本文に「revenue」も「payout」もありません。日付はEnterprise向けの予定として書かれ、「他のプランも同じ日程に従う見込み」と添えられています。
この記事は、その門が閉じたことをAIが知っているかを9回実測し、それでも読者が自分で原文から確かめられる手順に落としたものです。
先に結果を書きます。素朴に聞いた9回は、収益化プログラムを「米国限定・招待制の試験」と丁寧に説明しましたが、「もう作れない」「12月に止まる」には1回も触れず、廃止予定を聞いた3回は3回とも「予定は出ていない」と答えました。原文を貼った3回は、3回とも「今からは収入を得られない」と正しく答えました。
前提
| かかる時間 | 20分 |
| 費用 | 無料(この記事は原文を読むだけ。ChatGPTの有料プランは必要ありません) |
| 必要なもの | AIとの会話と、公式ヘルプを開くブラウザ |
| プログラミング | 不要 |
⚠️ この記事は運営者がGPTsで収入を得た記録ではありません。公式ヘルプに書かれていることの確認と、AIに聞いたときの返り方の実測です。予定は変わります。この記事の日付は2026-09-18に原文を開いて確認したもの(予定表のFAQは2026-09-17に更新されたばかりでした)で、使う前にご自身でも開いて確かめてください。
📌 実測に使ったAIについて。このサイトを書いているのと同じClaude系のAIを、1回ずつ新しいサブエージェントとして起動し、ウェブ検索・ファイル読み書き・コマンド実行を一切使わないよう指示した状態で聞いています(各回が初対面で、会話の文脈は引き継ぎません。ツールを使わなかったことは記録上の tool_uses: 0 で確認しています)。別のAIサービスや、検索できる状態のAIでは結果が変わります。判定は正規表現の文字列照合で、送った全文(前置きを含む)と項目名と結果は試した証拠にあります。
AIへの頼み方
1. まず、素朴に聞いてみる
いちばん普通の聞き方から試しました。
3回通しました。3回とも、GPT Storeの収益化プログラムを「米国限定・招待制の試験的な仕組み」と説明し、「多くの人にとって直接の収益源にはならない」と現実的な注意まで付けました。ここまでは丁寧です。
ところが3回とも「個人プランでは新しいGPTを作れない」には触れず、2回は「Plus以上の有料プランなら作れる」と、原文と逆のことを書きました。原文はこうです。
New GPT creation and publishing are not available on personal ChatGPT accounts, including Free, Go, Plus, and Pro.(Creating and editing GPTs・2026-09-18確認)
📌 なぜこの言い方をしたか。「どうすればいいですか」という素朴な聞き方は、AIが持っている知識のうち最新のものだけを選ばせる保証がありません。「Plusなら作れる」は1年前なら正しく、その古い条件が今の条件として同じ調子で出てきます。読んだ側には見分けがつきません。
2. 収益化プログラムの条件を聞く
次に、収益化プログラムそのものにしぼって聞きました。
3回とも「米国のビルダー限定」「招待制」「利用量(エンゲージメント)に応じて支払う試験段階」と説明し、日本からは対象外だと3回とも書きました。ここは実測の時点で確かめられる範囲では矛盾していません。
ただし、この収益化のFAQ自体が公式ヘルプから消えていることには、3回とも触れませんでした。担当が2026-09-18に「Monetizing Your GPT FAQ」(記事番号9119255)を開くと、Sharing and publishing GPTsへ転送され、その本文に「revenue」「monetiz」「earn」「payout」は0件でした。条件を説明できることと、その条件がまだ有効であることは別です。
3. 廃止の予定を、そのまま聞く
門が閉じることを知っているか、直接聞きました。
3回とも「現時点で廃止や終了の予定は公表されていない」と答えました。原文はこうです。
Sep 25, 2026 (planned): Creation of new custom GPTs ends. Dec 11, 2026: Scheduled retirement. Custom GPTs stop running. Note that the dates are subject to change.(Custom GPT retirement and migration FAQ・2026-09-18確認)
3回とも、Apps SDK(ChatGPTの中で動くアプリ)が「GPTsより高度な仕組みとして並行して案内されている」ことには触れています。後継の存在は知っているのに、前のものが止まる予定は知らないという形でした。
📌 なぜこの言い方をしたか。「予定があるなら時期も含めて」と聞けば、知っていれば出てきます。3回とも出なかったのは、AIの知識がこの予定より前で止まっているからで、聞き方を工夫しても増えません。ここから先は原文の仕事です。
4. 原文を自分で取ってきて、判断だけAIにさせる
原文の4行をこちらが貼り、「上の情報だけから答えて」と縛りました。
3回とも「今からGPTsを作って収入を得ることはできない」と答え、根拠を貼った4行に限って説明しました。3回とも、収益化の条件や金額については「材料に無い」と書き、渡していない数字を1つも作りませんでした。3回とも「日付は変更されうる」という原文の但し書きも自分から引きました。
これはAIに数字を「それっぽく」埋めさせないための頼み方と同じ結果です。知識を聞くと古いものが混ざり、原文を貼れば貼った範囲で正しく判断する。この差が、この記事で一番大きい差です。
ただし2回(3回中2回)は、貼っていない「今日の日付(2026年9月18日)」を自分で持ち込み、「9月25日まであと1週間」と計算しました。結論は変わりませんが、日付の計算まで任せるなら、今日の日付も材料として貼るほうが確実です。
うまくいかないときの言い直し方
AIが「まだ使える」「Plusなら作れる」と言い張るとき
AIの知識を訂正しようとするより、確認する場所だけを聞いて自分で開くほうが早いです。
3回とも日付と金額を1つも書かず、「OpenAIヘルプセンター」を確認先として挙げました。ただし廃止・移行のFAQというページの名前は、3回とも出ませんでした(AIの知識より後にできたページなので、知らないのは当然です)。2回は「自分の知識には限界がある」と自分から断りました。
だから開く順番は、この記事のほうで示します(下の「開く順番」)。ページ名を聞く価値は、AIに日付を書かせないことにあります。
「後継のアプリで売ればいい」と言われたとき
GPTsの後継として案内されている仕組みで、個人が受け取れるかも聞きました。
3回とも、「個人の開発者がChatGPTの中で有料販売して受け取る、誰でも使える仕組みは確認できない」と答え、分からない部分は「分からない」と書きました。3回とも、決済はChatGPTの外(開発者自身のサイト)で行い、承認されているのは物理的な商品の購入だけ、と説明しています。原文はこうです。
While current approval is limited to plugins for physical goods purchases, we are actively working to support a wider range of commerce use cases.(Checkout API reference – Plugins・2026-09-18確認)
⚠️ 3回とも「プラグイン」を2023年の旧機能として扱い、質問の意図(GPTsの後継として案内されているもの)とはずれた前提で答え始めました。名前が同じで中身が変わったものは、AIの知識の中で古いほうに引っ張られます。ここも原文で確かめました。
応用・次の一手
この門の推定収入は、頑張り方にかかわらず0円です。理由は3つあり、どれも原文にあります。
この記事で分かったことをそのまま指示にすると、こうなります。
- 収益化プログラムの「昔の条件」はAIに聞いてもよい(9回中7回、米国限定・招待制と正確でした)
- 「いま作れるか」「いつ止まるか」はAIに聞かない(9回中0回。廃止予定を聞いた3回は逆を答えました)
- 原文を貼って、判断だけAIにさせる(貼った3回は3回とも正しく、材料に無い数字を作りませんでした)
- 後継の仕組みで個人が受け取れるかも、原文で見る(AIは「プラグイン」を旧機能と取り違えました)
開く順番はこの3ページです。
- 予定表 → Custom GPT retirement and migration FAQ(9月25日・12月11日の予定と「dates are subject to change」)
- 誰が作れるか → Creating and editing GPTs(個人プランでは新規作成・公開が不可)
- 後継の決済 → Checkout API reference – Plugins(承認は物理的な商品のみ、決済は開発者のサイト側)
同じ「原文で確かめる」型は、noteで売る前に、引かれる手数料を原文で確かめるとYouTubeの入金しきい値が分かるにあります。同じシリーズの次は、AI画像を売る場所は2026年に割れたです。3つの流れのどこに自分がいるかは、副業のお金は3つの流れで届くの地図で確かめられます。
⚠️ この記事は特定のサービスへの参加をすすめるものでも、やめるようすすめるものでもありません。「GPTsで稼ぐ」と題した記事を読むときは、その記事の日付と、原文の予定表の日付を並べてください。予定は原文が変わりうると書いているとおり、変わります。