これで何ができるか

「AI画像で稼ぐ」と検索すると、生成のコツを書いた記事が並びます。ところが売る場所のほうは、2026年に真逆へ割れました。Adobe Stockは生成AIのラベルを付けたうえで受け入れ、写真・イラストは33%のロイヤリティで買い続けています。国内最大手のPIXTAは、2026年4月20日で新規の受け入れを終え、5月22日で販売中のAI生成素材も止めました。

この記事は、その分岐をAIが知っているかと、AIに作らせたプロンプトが受け入れ側の禁止項目に当たるかを、18回実測したものです。画像そのものは生成していません(測ったのはプロンプトの文字列と、条件の答えです)。

先に結果を書きます。規約を渡さずに作らせた30本、渡して作らせた30本の計60本に、禁止5項目に当たる語は0本でした。「Adobeは33%」「PIXTAは不可」も3回とも当たりました。外れたのは「いつから」で、PIXTAの停止を2回が「2023年」の話として説明し、原文の2026年の日付は0回でした。

同じ「AI画像を売る」が2026年に真逆へ割れたことを、左右2枚の枠で並べた図。左の緑の枠はAdobe Stockで、生成AIのラベル必須で受け入れる、ロイヤリティは写真・ベクター・イラスト33%(ビデオ35%)、公式の計算例はUS$29.99を10枚で割って33%を掛けた1枚US$0.99、支払いは最低残高US$25・初回販売から45日・日本はプレミアムPayPal、禁止プロンプトは実在の人物・作品名・政府機関名・他社IP・ニュース性、同じまたは類似プロンプトの複数バージョン提出は禁止、と書かれている。右の赤の枠はPIXTAで、2026年4月20日で新規の審査申請を終了、2026年5月22日で販売中のAI生成素材も販売停止、範囲はプロンプトのみやImage to ImageなどAI生成素材の全部、理由は原文で短期間に大量アップロードされる一方で購入者のニーズとのマッチングが困難な状況が継続、姿勢は「AIによる創作活動を否定する意図は一切ございません」と書かれている。下の枠には、答えは売る場所で真逆になるのでまず場所ごとの受け入れ可否を原文で見ること、受け入れる側にも量産の禁止があり、同じプロンプトの派生を何十枚も出す作戦は規約の側で閉じていることが書かれている。
左右とも公式ページの記載をそのまま写したもの(2026-09-18確認)。率と日付は変わります。

前提

かかる時間 25分
費用 無料(この記事は原文とプロンプトの文字列だけ。画像生成ツールの契約も出品も必要ありません)
必要なもの AIとの会話と、公式ページを開くブラウザ
プログラミング 不要

⚠️ この記事は運営者がストック素材で収入を得た記録ではありません。公式ページに書かれていることの確認と、AIに聞いたときの返り方の実測です。率・日付・禁止項目は変わります。この記事の数字は2026-09-18に原文を開いて確認したもの(Adobeの3ページは「最終更新日 2026年9月2日」の表示)で、使う前にご自身でも開いて確かめてください。

📌 実測に使ったAIについて。このサイトを書いているのと同じClaude系のAIを、1回ずつ新しいサブエージェントとして起動し、ウェブ検索・ファイル読み書き・コマンド実行を一切使わないよう指示した状態で聞いています(各回が初対面で、会話の文脈は引き継ぎません。ツールを使わなかったことは記録上の tool_uses: 0 で確認しています)。別のAIサービスや、検索できる状態のAIでは結果が変わります。判定は正規表現の文字列照合で、送った全文(前置きを含む)と項目名と結果は試した証拠にあります。

AIへの頼み方

1. 規約を渡さずに、プロンプトを10本作らせる

受け入れ側の禁止項目を知っているかを、教えずに測りました。

ストック素材サイトに出品するためのAI画像用プロンプトを、英語で10本作ってください。売れやすい人気のテーマとスタイルを選び、画像生成AIにそのまま貼れる形でお願いします。

3回通し、30本のプロンプトが返りました。Adobe Stockの生成AIガイドラインが禁止する5項目(アーティスト・実在の人物・架空のキャラクターの名前/著作物への言及/政府機関名/サードパーティの知的財産/ニュース性のある出来事)に当たる語は、30本中0本でした。3回とも、頼んでいない「no text, no logo(文字とロゴを入れない)」まで自分から足しています。

📌 なぜこの言い方をしたか。「売れやすい人気のテーマ」と頼むと、有名なキャラクターや作品名に寄る心配がありました。実測ではそちらへは寄らず、風景・食べ物・ビジネスの抽象イメージのような、規約に触れない題材を選びました。ただし0本だったのは「この30本では」の話で、次の30本も0本とは限りません。だから次で規約を渡します。

2. 規約の禁止項目を渡して、同じ10本を作らせる

Adobeのページから禁止5項目と「派生の複数提出は禁止」を写して渡しました。

ストック素材サイトに出品するためのAI画像用プロンプトを、英語で10本作ってください。売れやすい人気のテーマとスタイルを選び、画像生成AIにそのまま貼れる形でお願いします。 ただし、出品先のガイドラインで次のものはプロンプトに使えません。 ・アーティスト、実在の人物、架空のキャラクターの名前 ・著作権で保護されているクリエイティブ作品への言及 ・政府機関名 ・サードパーティの知的財産への言及 ・コンテンツが実際のニュース価値のある出来事を描写していることを示唆する説明 また、同じプロンプトや似たプロンプトから複数のバージョンを作って出すことも禁止されています。10本はそれぞれ別のテーマにしてください。

3回とも30本中0本で、結果は同じでした。違いは説明の側で、1回は「1つのプロンプトから出すのは1枚だけにする」と、渡した禁止の意味を自分から言い換えています。

規約を渡しても渡さなくても、この実測では禁止語は出ませんでした。それでも渡す理由は、出なかった理由を「たまたま」から「頼んだから」に変えるためです。規約は変わるので、その日の原文を貼るのがいちばん確実です。

3. サイトごとの可否と取り分を聞く

売る場所の分岐を知っているか、素朴に聞きました。

AIで生成した画像をストック素材サイトで売りたいです。日本から出品できる主なサイトについて、AI生成画像を受け入れているかどうかと、売れたときの取り分(ロイヤリティ率)を教えてください。

3回とも「Adobe Stockは受け入れており、ロイヤリティは33%」「PIXTAはAI生成素材を受け入れていない」と、可否と率は原文と一致しました。

ところがPIXTAが止めた時期と理由は、3回中2回が「2023年」の話として説明し、原文にある2026年4月20日・5月22日という日付は3回とも出ませんでした。原文はこうです。

AI生成コンテンツの新規審査申請受入終了: 2026年4月20日(月)/販売中のAI生成コンテンツの販売停止: 2026年5月22日(金)(PIXTA「AI生成画像・動画素材の取扱い停止」・2026-09-18確認)

さらに3回とも、Shutterstockや123RFなど他社の率を13〜14種類の%で並べました。担当はそれらの原文を今回開いていないので、正しいかどうかを言えません。「並べてくれた率」は、開いていない限り材料になりません。

📌 なぜこの言い方をしたか。「受け入れているかどうか」と「取り分」を同時に聞くと、AIは表を作りたがります。表は読みやすい反面、開いていないサイトの率まで同じ調子で埋まるので、この記事では原文を開いた2社だけを使いました。

4. 料率は自分が原文から取ってきて、計算だけAIにさせる

Adobeのページの数字をこちらが貼り、計算と整理だけを任せました。

公式ヘルプで確認した情報を貼ります。これ以外の数字は使わないでください。 ・ロイヤリティ料率: 写真、ベクター、イラスト 33% ・公式の計算例: プランの月額 10 枚の写真ライセンスに対して月額 US$29.99 の場合、ロイヤリティの金額(最も近いセントに切り上げ)は、ライセンスされた写真 1 枚あたり US$0.99(US$29.99 / 10 枚の写真 x 33%)になります。 ・支払い要件: 最低残高 25 ドル分のロイヤリティ。待機期間は Adobe Stock での最初の販売から 45 日。有効な PayPal、Payoneer、または Skrill アカウント。日本で送金を受け取るためには、プレミアム PayPal アカウントが必要です。 上の情報だけから、①公式の計算例の単価で最低残高に届くには何枚ぶんのライセンスが必要か、②日本に住む私が最初の支払いを受け取るまでに揃えるものと待つ期間、を整理してください。上に無い数字(1か月に何枚売れるか、など)は使わず、必要なら「材料に無い」と書いてください。

3回とも「最低残高US$25に届くには26枚ぶん(US$0.99×26=US$25.74)」と正しく計算し、日本での受け取りに「プレミアムPayPal」が要ることと「最初の販売から45日」の待機を、3回とも揃えて整理しました。「月に何枚売れるか」は3回とも「材料に無い」と書き、勝手に置きませんでした。1回だけ、材料に無い換算(1ドルあたりの円)を注記として足しました。

AI画像のストック販売についてAIに聞いた結果を並べた表。上6行は原文と一致した回数で、規約を渡さずに作った30本のプロンプトに禁止5項目に当たる語が無かったのが30/30、規約を渡して作った30本も30/30、Adobe Stockは33%と述べたのが3/3、PIXTAはAI生成素材は不可と述べたのが3/3、材料を貼った回に最低残高US$25は26枚ぶんと計算したのが3/3、派生を何十枚も出すと不採用・停止の対象と述べたのが3/3で、いずれも緑。下2行は原文に無いこと・違うことを言った回数で、PIXTAの停止を2023年の話として説明したのが2/3、材料を貼った回に材料に無いドル額・パーセントを足したのが1/3で、いずれも赤。下の枠には、作らせたプロンプト60本に実在の人物名・作品名・政府機関名・他社IP・ニュース性は0本だったこと、どこが買うか・率はいくらかは当たるが、いつから止まったかは2/3が2023年と答え2026年の日付は0/3だったこと、禁止項目と率はAIに聞いてよいが、いま受け入れているかと日付は原文で見るという結論が書かれている。
禁止項目と率は当たる。「いつから」は原文の仕事です。

これはAIに数字を「それっぽく」埋めさせないための頼み方と同じ結果です。枚数のような「出典の無い数字」は、AIに聞くのではなく、自分が前提として置きます。次の節の推定は、そうやって置いた前提です。

うまくいかないときの言い直し方

「派生を何十枚も出せば数で稼げる」と思ったとき

同じプロンプトから色や構図を少しずつ変えた派生を量産する作戦を、規約上どう扱うか聞きました。

AIで生成した画像をストック素材サイトに出品するとき、同じプロンプトから色や構図を少しずつ変えた派生を何十枚も作って出品するのは、サイトの規約上どう扱われますか。

3回とも「類似・重複として不採用になる」「繰り返すとアカウントの停止や制限の対象になりうる」と答え、「最良の数枚だけを選んで出す」ことを3回とも勧めました。原文はこうです。

同じプロンプトまたは類似したプロンプトの繰り返しから複数のバージョンを提出すること。(Adobe Stock「生成AIコンテンツ」の「やってはいけないこと」・原文・2026-09-18確認)

受け入れる側にも「量産」の禁止があります。PIXTAが停止の理由に挙げたのも「短期間に大量のAI生成コンテンツをアップロードする一方で、購入者のニーズとのマッチングが困難な状況が継続」でした。数で押す作戦は、受け入れる側・止めた側の両方の原文で閉じています。

「どのサイトが今も受け入れているか」をAIに聞いてしまうとき

可否は変わるので、AIに数字や可否を書かせず、確認する場所だけを聞くほうが安全です。

AIで生成した画像をストック素材として売るとき、受け入れの可否とロイヤリティ率を確認すべき公式ページの名前だけを、数字は書かずに教えてください。

3回とも数字を1つも書かず、Adobeの「生成AIコンテンツ」のガイドラインとロイヤリティのページ、PIXTAの「ガイド/お知らせ」を確認先として挙げ、「ページ名は改題・改定されることがある」と3回とも断りました。ページ名だけ聞いて、可否と率と日付は自分の目で読む。この記事の「開く順番」は下にあります。

応用・次の一手

推定は「1枚 US$0.99 × 月に売れた枚数」で、枚数だけが本人の頑張り次第の前提です。

金額の目安(推定・Adobe Stock・サブスク経由の公式例で計算): 月に10枚ライセンスされたら US$9.90/月に30枚なら US$29.70/月に100枚なら US$99.00(源泉徴収・PayPal手数料を引く前)。年に直すと US$119/US$356/US$1,188 根拠: 公式の計算例「ライセンスされた写真 1 枚あたり US$0.99(US$29.99 / 10 枚の写真 x 33%)」(出典: ロイヤリティ料率・2026-09-18確認)× 月の枚数(10・30・100枚はこちらが置いた前提。枚数の出典は無い)。支払いは「最低残高 25 ドル分のロイヤリティ」「Adobe Stock での最初の販売から 45 日」「日本で送金を受け取るためには、プレミアム PayPal アカウントが必要」(出典: 支払い要件・2026-09-18確認)=最低残高に届くのは26枚ぶん PIXTAは2026-05-22でAI生成素材の販売を停止しているので、同じ枚数を出しても0円(出典: AI生成画像・動画素材の取扱い停止・2026-09-18確認)。この金額は目安であり、収益を保証するものではありません。
Adobe Stockの公式の計算例の単価(1枚US$0.99)に、月に売れた枚数を前提として掛けた推定の横棒グラフ。月に10枚なら US$9.90 で副業帯の入口にも届かない、月に30枚なら US$29.70 で最低残高US$25を初めて超える、月に100枚なら US$99.00 でそれでも1ドル150円なら月1万円台、と3段で示している。月に何枚売れるかの出典は無く、枚数はこちらが置いた前提だと注記。下の枠には、最低残高US$25に届くのは公式例の単価で26枚ぶん(0.99ドル×26=25.74ドル)であること、初回の支払いには最初の販売から45日の待機と日本ではプレミアムPayPalが要ること、税務フォーム未提出だと最大30%が源泉徴収され手取りは上の額より減ることが書かれている。
単価は原文、枚数は前提。月100枚でも1ドル150円なら月1万円台です。

この記事で分かったことをそのまま指示にすると、こうなります。

  • プロンプトの禁止項目はAIに任せてよいが、その日の原文を貼る(60本中0本。貼っても貼らなくても0本でしたが、理由を「たまたま」にしないため)
  • どこが受け入れ、率はいくらかは聞いてよい(Adobe 33%・PIXTA不可は3回とも正確でした)
  • いつから止まったか・開いていないサイトの率は原文で見る(2023年と答えた回が2/3、他社の率13〜14種類は未確認)
  • 取ってきた数字を貼って、計算だけAIにさせる(26枚・45日・プレミアムPayPalを3回とも正しく整理しました)

開く順番はこの4ページです。

  1. 受け入れの条件と禁止項目 → 生成AIコンテンツ(Adobe Stock コントリビューター)(ラベル必須・禁止プロンプト5項目・派生の複数提出禁止)
  2. 取り分 → ロイヤリティ料率(写真・ベクター・イラスト33%・ビデオ35%・公式の計算例)
  3. 支払いの関所 → 支払い要件(最低残高US$25・45日・プレミアムPayPal・税務フォーム)
  4. 止めた側 → AI生成画像・動画素材の取扱い停止(PIXTA)(4月20日受入終了・5月22日販売停止・理由)

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⚠️ この記事は特定のサービスへの出品をすすめるものではありません。受け入れる側にも量産の禁止があり、止めた側の理由も大量アップロードでした。枚数で押す前提を置くなら、その前提が規約に触れないかを先に原文で確かめてください。