これで何ができるか

AIに調べものを頼むと、数秒でよくまとまった答えが返ってきます。問題は、間違っているときも、まったく同じ調子で返ってくることです。答えを見ただけでは、合っているものと間違っているものを見分けられません。

対処は「見抜く力を鍛える」ではありません。確かめられる形で受け取ることです。答えの横にURLが並んでいれば、怪しいと思った箇所だけ開いて確認できます。

調べものを出典つきで受け取る効果を比べた図。出典を求めないとき=答えだけ返り、合っていそうに見えるが、確かめる方法が無く、間違いに気づけない。出典を求めたとき=答えとURLが並び、URLを開けば確かめられ、無い情報は無いと分かり、自分の責任で使える。ただし出典が付いていてもURLが実在するとは限らないので、1つは実際に開いて確かめる。
出典があると、疑うべき箇所だけを確かめられます。全部を疑う必要はなくなります。

前提

かかる時間 10分
費用 無料
必要なもの ウェブを検索できるAI(多くのサービスで既定で使えます)
プログラミング 不要。この記事の指示文をコピーして貼るだけです

AIへの頼み方

1. 基本の形 — 答えの横にURLを置かせる

(調べたいこと)を調べてください。 答えの一つひとつに、根拠にしたページのURLを付けてください。まとめて最後に並べるのではなく、その項目のすぐ横に付けてください。 見つからなかった項目は、推測で埋めずに「見つかりませんでした」と書いてください。

「すぐ横に」が効きます。最後にまとめて並べられると、どの記述がどのURLから来たのか分からなくなります。「参考文献」だけ立派で、中身と対応していない状態です。

2. 一次情報を優先させる

出典は、できるだけ一次情報(公式サイト・公式発表・原典)にしてください。 まとめ記事やニュースサイトしか見つからない場合は、そう書いてください。そのうえで、一次情報がどこにありそうかも教えてください。

まとめ記事は、それ自体が誰かの要約です。要約の要約を読むと、元の数字から離れていきます。

3. 「読んだのか、知っていたのか」を区別させる

ここは多くの人が知らない大事な点です。

その答えは、いま実際にページを開いて読んだ内容ですか。それとも、あなたが学習した知識ですか。 項目ごとに「読んだ」「知識」のどちらかを書いてください。

学習した知識は、古くなっていても本人(AI)は気づきません。料金・仕様・制度のように変わるものは、必ず「読んだ」ほうを使ってください。

4. 出典が実在するか、1つだけ開かせる

出典が付いていても安心はできません。存在しないURLを、それらしく作ることがあります

いま挙げたURLを、実際に開いて確認してください。 開けなかったもの、開いたけれど該当の記述が無かったものは、正直に報告して、その項目を答えから外してください。

5. 数字は、まとめさせずに原文の行を見る

その数字が書かれている部分を、要約せずに原文のまま引用してください。前後の行も含めてください。

要約は、書いていないことを書くだけでなく、書いてあることを消すこともあります。数字を扱うときの落とし穴はAIに数字を「それっぽく」埋めさせない頼み方にまとめました。

うまくいかないときの言い直し方

URLは付いているが、開くと関係ないページだった

そのURLには該当の記述がありませんでした。 推測でURLを付けないでください。根拠が見つからない項目は、答えから外して「根拠が見つかりませんでした」と書いてください。

情報が古い

いつ時点の情報か、項目ごとに書いてください。 更新日が分かるものは更新日も書いてください。分からないものは「更新日不明」としてください。

制度や料金は「いつ時点か」が分からない情報は使えません。日付が取れないなら、その項目は使わない判断も必要です。

賛否が分かれることを、片方だけで答えられた

この件について、異なる立場の情報も探してください。 主張が対立している場合は、両方の立場と、それぞれの出典を並べてください。どちらが正しいかの判断は私がします。

調べる範囲が広すぎて、浅い答えしか返らない

範囲が広すぎるので絞ります。(絞った条件)に限定して、もう一度調べてください。 深く見るべき論点を3つ挙げてから、それぞれを調べてください。

応用・次の一手

調べた結果を人に見せる前に、もう一段かけられます。

この調査結果を、批判的に読み直してください。 根拠が弱い箇所、言い過ぎている箇所、出典が1つしかない箇所を指摘してください。直さなくていいので、指摘だけしてください。

「直さなくていいので指摘だけ」と言うのがコツです。直させると、指摘の中身を確かめないまま書き換えられます。

同じ調べものを定期的にやっているなら、自動化に載せられます。

この調べものを、毎週自動でやって結果を送ってもらう形にしたいです。私がやる作業を番号を振って書いてください。

そこから先は気になったURLを1行足すだけで、AIに調べて下書きを書かせるAIの最新情報を自動で集めるが続きになります。

出典つきで受け取る型を、「この条件は書かれているか」という1項目だけに絞って使う例は案件のAI利用ルールを確かめるにあります。