何が変わったか
OpenAIは2026年9月8日、ChatGPTの画像生成を刷新したと発表しました(出典: https://openai.com/news/rss.xml)。3行にすると、こうなります。
- 新しいAPIモデルは「gpt-image-2.5 Sunburst」(編集精度重視)と「gpt-image-2.5 Flare」(速さ重視)の2本立てです(出典: https://developers.openai.com/api/docs/guides/image-generation)。
- 画像出力トークンの単価は100万トークンあたり $30。以前ChatGPTで使われていたモデル(
chatgpt-image-latest)の $32 より下がりました(出典: https://developers.openai.com/api/docs/pricing)。 - ただし新モデルは、まとめて安く処理する「Batch」に対応していません。旧モデルは対応していて半額になります(出典: https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-sunburst)。
先に断っておきます。この記事は運営者がこの機能を実際に試した記録ではありません。公式ドキュメントに書かれていることを読んで整理したものです。「きれいになった」「思い通りに描けた」といった使用感は一切書いていません。
🚨 この発表のページ(openai.com/index/introducing-chatgpt-images-2-5)は、この記事を書いた環境からCloudflareのbot判定で読めませんでした(実際に叩くと cf-mitigated: challenge というヘッダ付きの403が返ってきます。同じ openai.com のRSSは200で返るので、経路の問題ではなく先方の判定です)。そのため、この記事は次の2つだけで書いています。
- OpenAIの公式ニュースRSS(https://openai.com/news/rss.xml)に載っている要旨1文
developers.openai.comのモデルページ・料金ページ・開発者ガイド(いずれも200で読めました)
RSSの要旨は次の1文だけです。「ChatGPT Images 2.5 helps turn your ideas, sketches, and reference photos into more personalized, polished images that better reflect your ideas.」(出典: 同上)。スケッチや参考写真から、より作りたいものに近い画像を作れるようになった、という趣旨です。対応言語・生成にかかる時間・ChatGPT内での見え方(無料プランで使えるか等)は、この1文からは分かりません。API側の数字だけで、以下を書いています。
前のモデルとの違い
画像出力トークンの単価は下がった
OpenAIの画像生成モデルの単価を、発表順に並べます。すべて100万トークンあたり・Standardティアの値です。
| モデル | テキスト入力 | テキスト出力 | 画像入力 | 画像出力 |
|---|---|---|---|---|
| gpt-image-1 | $5.00 | — | $10.00 | $40.00 |
| gpt-image-1.5(旧世代) | $5.00 | $10.00 | $8.00 | $32.00 |
| chatgpt-image-latest(旧ChatGPTモデル) | $5.00 | $10.00 | $8.00 | $32.00 |
| gpt-image-2 | $5.00 | — | $8.00 | $30.00 |
| gpt-image-2.5 Sunburst(新) | $5.00 | — | $8.00 | $30.00 |
| gpt-image-2.5 Flare(新) | $5.00 | — | $8.00 | $30.00 |
出典: すべて https://developers.openai.com/api/docs/pricing(「Image generation models」の表・Standard)
新しい2モデルの単価は、直前の gpt-image-2 とまったく同額です(出典: 同上)。安くなったのは、ChatGPTがそれまで使っていた chatgpt-image-latest($32)と比べたときで、API側の「本流」の値段はもともと据え置かれていました。
chatgpt-image-latest のモデルページには、こう明記されています。「This points to the Image snapshot previously used in ChatGPT. We recommend GPT-Image-2.5 Sunburst for API use.」(出典: https://developers.openai.com/api/docs/models/chatgpt-image-latest)。ChatGPTがそれまで使っていたモデルの「後継」として、公式にSunburstが名指しされています。
画質の選択肢が3段階から5段階に増えた
モデルページを比べると、選べる画質の設定が増えています。
| 選べる画質 | |
|---|---|
| gpt-image-1.5 / chatgpt-image-latest(旧世代) | low・medium・high(3段階) |
| gpt-image-2.5 Sunburst / Flare(新) | low・medium・high・xhigh・max(5段階)+auto |
出典: 旧世代は https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-1.5、新モデルは https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-sunburst と https://developers.openai.com/api/docs/guides/image-generation
⚠️ ただし、半額になる「Batch」処理には対応していない
ここが一番見落としやすい変更です。OpenAIの料金ページには「Batch」という、まとめて処理する代わりに半額になる区分があります。旧モデルはここに載っていますが、新モデルはそもそも表に出てきません(出典: https://developers.openai.com/api/docs/pricing)。
理由はモデルページのEndpoints表にあります。gpt-image-2.5-sunburst と gpt-image-2.5-flare はどちらも「Batch: v1/batch — Not supported」と明記されています(出典: https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-sunburst と https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-flare)。いっぽう chatgpt-image-latest と gpt-image-2 のEndpoints表では「Batch: Supported」です(出典: https://developers.openai.com/api/docs/models/chatgpt-image-latest と https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2)。
急がない大量生成をBatchでまとめて安く処理していた人は、新モデルに乗り換えるとその手が使えなくなります。旧モデルのBatch料金は、画像出力が $16.00(chatgpt-image-latest・gpt-image-1.5)〜$15.00(gpt-image-2)で、Standardのおよそ半額でした(出典: https://developers.openai.com/api/docs/pricing)。
もう1つ、テキスト出力の扱いも変わっています。chatgpt-image-latest と gpt-image-1.5 は、画像に添えるテキストの出力にも100万トークンあたり$10.00の課金がありますが(出典: https://developers.openai.com/api/docs/pricing)、新しい2モデルの入出力は「Output modalities: image」のみで、テキスト出力自体がありません(出典: https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-sunburst)。画像しか出さない設計になった、ということです。
他社の最上位モデルとの比較
画像生成をしているのはOpenAIだけではありません。Googleにも画像出力の単価を公式ページに明記した3モデルがあります(出典: https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing)。
| モデル(提供元) | 画像出力単価(100万トークンあたり) | 1枚あたりの目安 |
|---|---|---|
| gpt-image-2.5 Sunburst / Flare(OpenAI・この記事の対象) | $30.00 | 公式ページに1枚あたりの静的な数字は無し(計算ツールのみ) |
Nano Banana 2 Lite(Google・gemini-3.1-flash-lite-image) |
$30.00 | 1K解像度で$0.0336 |
Nano Banana 2(Google・gemini-3.1-flash-image) |
$60.00 | 1K解像度で$0.067 |
Nano Banana Pro(Google の最上位・gemini-3-pro-image) |
$120.00 | 1K/2K解像度で$0.134、4Kで$0.24 |
出典: OpenAIは https://developers.openai.com/api/docs/pricing、Googleは https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing
OpenAIの新モデルの単価($30)は、Google自身の下位モデル「Nano Banana 2 Lite」と同額です。Googleの主力モデル「Nano Banana 2」は倍の$60、Google自身の最上位「Nano Banana Pro」は4倍の$120でした(出典: 同上)。これは賢さの比較ではなく、あくまで各社が公式ページに載せている単価を、同じ単位(100万画像出力トークンあたりのドル)に揃えて並べたものです。
Googleは1枚あたりの実際の値段($0.045〜$0.151など)を公式ページに明記していますが、OpenAIの新モデルにはその静的な数字がありません。OpenAIのガイドには「トークン消費量はモデルや画質設定によって変わる」と書かれていて(出典: https://developers.openai.com/api/docs/guides/image-generation)、インタラクティブな計算ツールでしか見積もれません。そのため、この記事では「1枚いくらか」の比較はしていません。トークン単価だけが公式に比較できる数字です。
Anthropic(Claude)については、モデル一覧(https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/models/overview)と料金ページ(https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing)のどちらにも画像生成モデルの記載がありませんでした。Anthropicは画像生成モデルを提供していないと考えられます。
どういう人に効くか
乗り換えて得する人
- ChatGPTの画像生成をAPI経由で使っていて、単価だけを見ている人。$32→$30に下がっています。
- 高い画質やこまかい編集をしたい人。
xhigh・maxという新しい選択肢が増えました。
先に確かめたほうがいい人
- 大量の画像を「Batch」でまとめて安く処理していた人。新モデルには半額のBatchが無く、Standard料金で払うことになります。
- 画像と一緒にテキストの出力も使っていた人。新モデルは画像しか出力しません。
- ChatGPT内での見え方(無料プランで使えるか、対応言語など)を知りたい人。発表ページが読めなかったため、この記事では確認できていません。
この記事で分からないこと
実際に生成した画像の質、スケッチや参考写真をどれだけ正確に反映するか、ChatGPT内での操作感。運営者も試していないので書けません。発表ページ本文(openai.com/index/...)が読めなかったため、RSSの要旨1文とAPI側のドキュメントだけで書いています。
出典一覧
すべて各社の公式ページです。まとめ記事・ニュースサイト・個人ブログは1件も使っていません。
- OpenAI公式ニュースRSS(発表の要旨1文のみ。本文ページはbot判定で読めず): https://openai.com/news/rss.xml
- GPT-Image-2.5 Sunburst モデルページ(OpenAI公式): https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-sunburst
- GPT-Image-2.5 Flare モデルページ(OpenAI公式): https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2.5-flare
- GPT-Image-2 モデルページ(OpenAI公式): https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-2
- GPT-Image-1.5 モデルページ(OpenAI公式): https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-image-1.5
- chatgpt-image-latest モデルページ(OpenAI公式): https://developers.openai.com/api/docs/models/chatgpt-image-latest
- API の料金(OpenAI公式ドキュメント): https://developers.openai.com/api/docs/pricing
- 画像生成ガイド(OpenAI公式ドキュメント): https://developers.openai.com/api/docs/guides/image-generation
- Gemini API の料金(Google公式): https://ai.google.dev/gemini-api/docs/pricing
- モデル一覧(Anthropic公式ドキュメント・画像生成モデルの記載なしを確認): https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/models/overview
- 料金(Anthropic公式ドキュメント・画像生成の項目なしを確認): https://platform.claude.com/docs/en/about-claude/pricing
料金と仕様は変わります。実際に使う前に、必ず上記の公式ページで現在の値を確認してください。