これで何ができるか

分割払いの入金照合は、分割の回数を4回・5回に増やしても崩れませんでした。架空の外構工事12件(4分割)・イベント制作費12社(5分割)を用意し、それぞれ11件は全額入金済み、1件だけ本当に1回ぶんが未入金の状態にして試しました。

  • 仕込んだ1件を見逃さずに指摘できた回——4分割・5分割とも5回中5回
  • 健全な11件を誤って未入金扱いした回——4分割・5分割とも5回中0回
  • 対応する入金明細まで書かせても——4分割・5分割とも3回中3回、明細の重複・不足なし
  • 4分割と5分割を1つのメッセージに混ぜても——3回中3回、方式を取り違えず両方の未入金だけを指摘
分割回数を4回・5回に増やしても入金照合の誤判定が増えるかを実測した結果を示す表。すべて「当たった回数/聞いた回数」で、上の2行と最後の行は多いほど良く、3行目・4行目は0(少ないほど良い)が正解。4分割で仕込んだ最後の1件(残金)を正しく指摘できた回数は5回中5回、5分割で仕込んだ中間の1件(第3回)を正しく指摘できた回数も5回中5回。4分割で健全な11件を誤って未入金扱いした回数は5回中0回、5分割で健全な11件を誤って未入金扱いした回数も5回中0回。対応する入金明細4件を重複・不足なく書けた回数は3回中3回。下の枠には、4分割・5分割に増やしても仕込んだ1件はどちらも5回とも正しく言い当てたこと、健全な11件を巻き添えで未入金扱いした回は4分割・5分割とも0回だったこと、この材料・この回数の範囲では分割回数を4・5回に増やしても入金照合の精度は落ちなかったという結論が書かれている。
分割を4回・5回に増やしても、誤判定は0のまま動きませんでした。

「4回・5回なら絶対に崩れない」という意味ではありません。この材料・この回数(合計21回)で試した範囲の結果です。本文の最後に、確かめていないことも書いておきます。

既存記事分割払いが3回に増えても崩れないか実測した記事は2回払い・3回払いまでを確かめ、「4回以上の分割は試していません」と宿題を残していました。この記事はその続きで、分割回数をさらに4回・5回まで増やした条件を試しています。件数を増やした場合の精度は予約件数を3倍にした実測にあります。

前提

かかる時間 20分
費用 無料。ブラウザのチャットAIで足ります
必要なもの 契約(請求)一覧と、入金明細の2つの表
プログラミング 不要。この記事の指示文をコピーして貼るだけです

口座番号や実在の顧客名は貼らないでください。入金明細は日付・氏名(取引先名)・金額の3列だけにしてください。この記事は架空の氏名・金額を使っています。実在の人物・団体とは関係ありません。

AIへの頼み方

1. まず外構工事のデータで、4分割のまま素朴に聞く

架空の外構工事12件(着手金25%+中間金1_25%+中間金2_25%+残金25%の4分割)を用意しました。鈴木様(ブロック塀新設・契約額2,040,000円)だけ、最後の「残金」510,000円を入金明細から抜いてあります。

まだ入金されていない工事はどれですか。1件が複数回に分けて入金されることがあります。合計額が工事金額と一致するかどうかも確認してください。

上に続けて、契約一覧と入金明細を貼ります。

5回とも「未入金は鈴木様の1件だけ」と正しく答えました。着手金・中間金1・中間金2の3回(合計1,530,000円)が入金済みであることまで示したうえで、残金510,000円だけが明細に無いと指摘しています。健全な11件を誤って未入金扱いした回は0回です。3回とも自分から「契約金額合計−入金済み合計=差額」の検算までしていました。

2. 同じ聞き方を、5分割のイベント制作費でも試す

分割回数を1つ増やすとどうなるかを見るため、架空のイベント制作費12社(均等5分割)でも同じ実験をしました。ソラト企画(社内表彰式演出・契約額640,000円)だけ、5回のうち3回目(中間)を抜いてあります。

まだ入金されていない取引先はどれですか。1件が複数回に分けて入金されることがあります。合計額が契約金額と一致するかどうかも確認してください。

こちらも5回とも「未入金はソラト企画の1社だけ」と正しく答えました。外構工事の実験と合わせて、2種類の材料・合計10回を通じて、分割が4回・5回に増えても誤判定は出ていません。

うまくいかないときの言い直し方

対応する入金明細まで書かせたいとき

「未入金はどれですか」だけだと、AIが本当に1回ずつ照合したのか、それとも合計だけを見て判断したのかが見えません。そこで、根拠まで書かせる言い方を両方の材料で試しました。

まだ入金されていない工事はどれですか。どの入金明細(日付・金額)が対応するかを、工事ごとに書いてください。同じ入金明細を2つの工事に使い回さないでください。

3回とも、鈴木様の着手金・中間金1・中間金2の3行を正しい日付・金額で対応させ、残金だけを「入金なし」と明記しました。他11件の明細を使い回した回は0回です。

まだ入金されていない取引先はどれですか。どの入金明細(日付・金額)が対応するかを、取引先ごとに書いてください。同じ入金明細を2つの取引先に使い回さないでください。

イベント制作費でも3回とも、ソラト企画の第1・2・4・5回の4行を正しく対応させ、第3回だけを「入金なし」と明記しました。5分割になっても、4回ぶんの明細を1件も欠かさず対応づけられています。

4分割の契約と5分割の契約が、同じメッセージに混ざっているとき

実際の台帳では、分割回数が違う契約が同じ表に並ぶことがあります。外構工事(4分割・12件)とイベント制作費(5分割・12社)の両方、合計24件・入金明細106行を1つのメッセージにまとめて聞きました。

まだ入金されていない契約はどれですか。契約によって分割回数(4回・5回)が違います。1件が複数回に分けて入金されることがあります。合計額が契約金額と一致するかどうかも確認してください。

3回とも、24件中2件(鈴木様の残金・ソラト企画の第3回)だけを正しく指摘しました。4分割は契約額の25%、5分割は契約額の5分の1という、方式ごとに違う1回あたりの金額を取り違えた回も、片方の未入金をもう片方の契約に付け替えた回もありません。

応用・次の一手

毎月やるなら、分割回数が4回でも5回でも同じ手順で回せる形にしておくと安心です。

毎月、着手金・中間金1・中間金2・残金の4回に分けて入金される契約と、5回に分けて入金される契約が混ざります。件数は月によって10件のときも40件のときもあります。入金明細と契約一覧を毎月同じ形で突き合わせたいです。プログラミングはできません。私が毎月やることを、番号を振って箇条書きで教えてください。

2回試したところ、手順の数(10個と9個)は違いました。それでも、次の骨格は共通していました。

  • 契約に固有の番号を振る
  • 回ごとに列(または行)を分けて、予定と実績を持たせる
  • 関数(SUMIFSなど)で入金額を自動集計する
  • 差額が出た行を洗い出す
  • 4回契約と5回契約は行数が違うだけで、同じ仕組みで扱えるようにする
  • 月ごとに別名保存して、翌月に引き継ぐ

⚠️ この結果は、この2種類の架空データ・合計21回の実測です。「AIは分割回数が何回に増えても絶対に間違えない」と一般化しないでください。試したのは、次の範囲までです。

  • 分割は最大5回払いまで(6回以上の分割は試していません)
  • 割合はきれいに割り切れる形だけ(端数が出る分け方は試していません)
  • 入金額は予定額どおり(振込手数料の差引などで少しずれるケースは試していません)
  • 仕込んだ未入金は各材料1件だけ(同時に2件以上が抜けているケースは試していません)

督促や確定申告の判断も、この記事の外に置いています。

今回の生の返りは docs/evidence/four-and-five-way-split-does-not-break-the-match.md に全文置いてあります。